『みはらし台』から先は、
時々 青空が広がって 日差しがジリジリ暑いほどだった。
足元には、白や黄色のニガナがいっぱい。
道の両脇の笹の中を覗き込むと、
ツマトリソウが たっくさん、でも ひっそりと、咲いていた。
ヨツバシオガマも頑張っていた。
タケシマランは、可愛い実をつけていたよ。
一気に視界が開けたところに出ると、
早く雪がとけて花を咲かせたチングルマが、すでに花穂になっていた。
『清水大神』の近くに来ると、
チシマザサの中を通って流れてくる水の音が聞こえていた。
まだ雪渓の残る『清水大神』。
チングルマは まだつぼみのものも。
タカネアオヤギソウ。
ごろっと大きな石の上には、アカモノやゴゼンタチバナ。
ナナカマドの白い花も。
鳥のきれいな鳴き声が聞こえるぞ? と思ったら・・・
いた いた。
あちらこちらで 鳥が鳴いているのが聞こえた。
そういえば・・・
いつの間にか エゾハルゼミの声が聞こえなくなっていた。
ガスガスの中を歩くことを覚悟して登り始めたけれど、
この辺りでは 青空が見えて暑いほどだった。
ニッコウキスゲのオレンジ色が元気をくれた。
私のスタートが遅かったのと ペースがノロノロなのとで、
時々 下山してくる人たちと すれ違った。
振り返ると、
さっきは晴れていた『清水大神』の辺りを ガスがサ~ッと流れていくのが見えた。
『河原宿』。
ここからは ちょっとの間 雪渓歩き。
・・・③へ続く・・・