朝4時前、土砂降りの雨の音で目が覚めた。
この日は ガイドのOさんによる企画に参加して 鶴間池の方へ行く予定になっていた。
1時間半以上も土砂降りの音を聞いて、
さすがに こんな天気じゃ 鶴間池には行かないだろうな・・・と思っていたけど、
「中止」の連絡は来ない。
雨雲レーダーを見たら、
雨雲は、我が家の辺りには かかっていたけど 遊佐の方には かかっていない。
「あの急坂の登り下り、苔むした石もあるけど大丈夫だろうか・・・」
と思いつつ、とにかく行ってみることにした。
6:45 出発時の我が家付近は こんな感じ。
でも・・・
北に向かって進んでいくと、徐々に空が明るくなり・・・
平田を過ぎると、道路は完全に乾いていた。
鳥海山の方は、雲はかかっているものの、暗い雲ではない。
西の空の様子を見ると、何時間かは曇りで経過しそうな感じだった。
雲の動きで こんなに天気が違うんだなぁと改めて思った。
この日も、旧蕨岡道を歩いた時と同じメンバーが集合。
「午前中は何とか天気がもちそうなので、
昼頃までに鶴間池に着くことができればいいかな、と思って。」
と言うOさんの言葉で、ようやく「よし、行くぞ」という気持ちになった。
今回 歩いて行きながら 標示を付けられたら・・・とOさんが準備していたのは、
Oさん手作りのプレート。・・・さすが!
準備をして出発。
鳥海高原ラインを登り、荒木沢そばの駐車スペースに車を停めた。
ヨツバヒヨドリがあちらこちらに咲き、トンボがたくさん飛んでいた。
9:18 荒木沢口をスタート。
辺りの草木も足元の石も濡れているので、滑らないように 気を付けて歩く。
そんな状況だけど、足元ばかり見ているのは もったいないので
いつものように キョロキョロ。
ぬれてイキイキした植物たちを見ていると
自分も元気になってくる。
石をつかんでいるような・・・石の上に座っているような・・・。
ブナの幹が 力強く見えた。
ブナの林が美しい。
春・夏・秋・冬、それぞれの季節の美しさがあるなぁ・・・。
ぬれて光り、存在感を増しているブナの木々に見とれる。
進むにつれ、ガスが流れてくるようになった。
火山活動の際にできた亀裂の一つなのではないかという溝。
そこに転がる大きな石。
ここから急坂を下る。
根元が苔むしたブナの大木があちらこちらにある急斜面。
足の置き場に気を付けて 慎重に一歩一歩下っていく。
スゴイ迫力。
急坂の途中、時々 振り返って見る。
根元の白っぽい部分は、地衣類が付いたものだろうか。
ガスで幻想的な林。
急坂を下り切ったところで 振り返って見る。
濡れた急坂を下るのはドキドキしたけれど、
ガスが流れて幻想的な様子に感激。
こんな時に歩くことができて嬉しい。
・・・②へ続く・・・