緑の中、所々に見えるアジサイの青が、
足を滑らせないようにと 少々緊張気味だった気持ちを
フッと和らげてくれた。
急坂を下り切った後は、
倒木の下をくぐったり・・・
大きな石がゴロゴロ積み重なったところを越えたり・・・
濡れたシダの葉が両側から かぶさるところを歩いたりして・・・
ちょっと登った辺りまで来ると、
鶴間池から流れる『池沢』の水音が聞こえてきた。
あちらこちらに顔を出していた芽。
何の芽だろう?
風雨にも耐える細い細い糸の強さに感激。
幻想的な林の中を歩けることにワクワク。
すでに こんな色になったサンカヨウの実が。
「BLUEさん、この辺りが どうして 凹んでいるのか、わかる?」
・・・え? ど、どうしてだろう?
「炭焼き窯をつくるための土を この辺りから採ったからですよ」
・・・なるほど!
鶴間池周辺では、昔 炭焼きが行われていたそうで、
そういえば、残っている炭焼き窯が 道沿いにもある。
炭作りに適した木や 窯をつくる材料になる土があって・・・
住み込みで炭焼きするための水場があって・・・
この鶴間池周辺は、炭焼きに適した場所ってことなんだな。
そういえば、
獅子ヶ鼻湿原の方にも 炭焼き窯が残っていたなぁ。
残っている炭焼き窯。
(もしかしたら、今は動物たちの休み場所になっているかも・・・。)
池沢の音を聞きながら進んでいくと、向こうに鶴間池小舎が見えてくる。
カンスケ坂との分岐を過ぎ・・・
池沢に架かる橋を渡って 鶴間池小舎の方へ。
橋の上から見た下流側。
上流側。
そして、橋を渡って、まず観に行くのは・・・
"今日の鶴間池" 。
うわ~。こういう鶴間池を見るのは初めてかも。
水面から霧?が・・・。
しばし鶴間池を眺めてから鶴間池小屋へ。
久しぶりの鶴間池小舎。
小舎の前から また鶴間池を観に。
奥の方の斜面、ガスの中に・・・
『マタフリ沢』が見えている。
この沢の水が鶴間池に流れ込んでいそうだけど、
この沢の水は別の沢に流れ込んでいて・・・
鶴間池に流れ込む湧水は、奥の崖から出ているのだそうだ。
鶴間池に来るたびに観に行くブナ。
ガスが流れる幻想的な景色の中の鶴間池小舎。
今まで訪れたのとは違う雰囲気を感じながら
鶴間池小舎の前で昼食。
・・・③へ続く・・・