私が山歩きを始めた年から続いている 年1回の母との山歩き。
昨年は、花がたくさん咲く時期に笙ヶ岳まで行きたいねと言っていたのだけど
休みと都合と天気が なかなか合わず、
行くことができたのは8月の末の厳しい残暑の日だった。
今年こそは 花がたくさん咲く時期に行きたいと思っていたところ、
7月中旬にチャンスがやってきた。
朝、日の出前の鳥海山を眺めながら実家に行き、
母を乗せて 鉾立へと出発。
大きな駐車場は すでに満杯。下の登山者用駐車場に停めて・・・
7:20 登山口をスタート。
「1年1年 体は違ってきてるから、
去年は笙ヶ岳まで行けたけど 今年は行けるか心配」
という母。
「 ゆっくりゆっくり、休み休み歩いて
体調を見ながら 無理せず行けるところまで行くことにしよう」
ということにした。
私だって 1年1年 体は違ってきていると感じるから、
79歳の母は 私以上に感じているだろう。
連れて行く私も 心配が全く無いわけではないけれど、
畑仕事をしている母は、足腰は わりと しっかりしているし
様子を見ると、バランス感覚も大丈夫だったので、
ゆっくり歩けば大丈夫じゃないかなと思った。
行けるときに 行かなくちゃね。
歩き始めから いろいろ興味津々で眺めている母。
ほら、マイヅルソウの実がなってるよ。
緑色に光る虫が 何匹も。
シラネアオイの実、可愛いねぇ。
さぁ、ここからは日差しを遮るものが無いから、
ゆっくり水分補給しながら行こう。
イチゴ、発見。
下の方のマイヅルソウは実がなってたけど、
遅くまで雪が残ってたところでは 花が咲いてる。
7枚の花びらがの重なり方が可愛いツマトリソウ。
向こうに ちょっと雲が出始めた。
これからモクモク出てくるかな。
雲が出て 少し涼しくなるといいねぇ。
前回 雪渓の上を歩いたところは、すっかり夏道が出ていた。
振りかえって見る。
石段の やや急な坂も登り、賽の河原に到着。
近くの斜面を見ると、
上の方には ニッコウキスゲが咲き、
その下は 雪渓がとけて間もない枯草状態。
枯草のところにも、もうすぐたくさんの芽が顔を出すだろう。
腰を下ろせそうなところで一休み。
「調子は どうかな?」
「ちょっと足がフラフラする感じだけど、大丈夫」
ということで、
賽の河原から 予定通り河原宿の方へ進むことにした。
・・・②へ続く・・・