先輩Yさんが5ヵ月ぶりに鳥海山に行かれるとのことで、
ご一緒させていただくことにした。
朝4時半過ぎに自宅を出発。
まずは、自宅を出てすぐの辺りで 日の出間近の東の空をパチリ。
この日は大平から登ることに。
7時にスタート。
陽が差す前の朝のしっとりした雰囲気の中を歩き出した。
その中で ちょっと陽が当たっている植物があると
それだけで何だか嬉しい。
草木は朝露に濡れている。
木々の間から少しずつ陽が差し始める。
セミは 朝4時くらいから 鳴き始める気がするけど、
トンボは いつ頃から活動を始めるんだろう。
そういえば・・・
『朝』って いつからのことなんだろう?
って 子どもの頃 思っていたんだけど・・・
「鳥が鳴き始める時からだよ」って言う人がいたなぁ。
人間にはわからないもの(それが何だったかを忘れてしまった)を
鳥は感じとって、鳴き始める。
その時から『朝』だと・・・。
でも、
「いつまでが夜で いつからが朝か」なんて どうでもよくて・・・
夜の中に少しずつ少しずつ朝の気配が感じられるようになって
いつの間にか朝になっている・・・
っていうのが好きだった。
夕方も そうだな。
『みはらし台』から景色を眺める。
手前の緑から 向こうの青へのグラデーション。
山で眺める景色は、いつも遠くの青へとグラデーションになっている。
眼下に 大平山荘。
南西側に目を向けると、小さく浮かぶ雲の下に庄内平野。
北側の ずっと向こうには 男鹿半島も見えている。
月山も見えていた。
もう実がなっているニッコウキスゲも。
振り返って見る。
樹林帯をぬけた『みはらし台』辺りからは、日差しが一気に強くなった。
7月初めに来た時に雪解け水が流れる音が聞こえていた辺り。
この日は水音が聞こえなかった。
チングルマ、
イキイキ花が咲いているところもあれば、すでに穂になっているところも。
朝日に輝くチングルマの花穂。
雪渓がとけ、うっすら緑におおわれた『清水大神』。
湿地の こういう雰囲気、素敵だ。
清水大神で一休みしていると、
滝の小屋の前管理人をされていたSさんが登ってきた。
YさんとSさん、近況報告をし合いながら しばしお喋り。
二人の楽しそうな笑顔に、私も嬉しくなった。
・・・②へ続く・・・