この日は月山森までというつもりだったけれど、
これから千畳ヶ原に行くという人たちの姿を見て自分も行きたくなり、予定を変更。
・・・ガスの間から千畳ヶ原が 時々見えるようになっていたし、
先を行く人たちがいるなら心強い。
千畳ヶ原まで下りてしまえば、戻りはガスがかかっても登ってこれるだろう。
コーヒー&スイーツのおかげで 何だか元気が出て来たし・・・
よしっ、行くぞ~。 (^o^)/
・・・ホントに行くの?
と もう一人の自分の声が頭の中で聞こえたけれど、
こういう時の行動は 頭で考えたことではなく、心に従ってしまう。
ワクワクした気持ちで木道を下っていくと、
先に進んでいったお二人が、立ち止まって話をしていた。
「あれ? 千畳ヶ原まで行かないんですか?」
と訊くと、
「はい。ガスが来そうなんで・・・」
とのこと。
「私は 行ってみます!」
一瞬 迷ったけれど、
迷っている間にも、足は どんどん先へ進んでいくのだった。
木道から ゴロゴロした石の道になり・・・
さぁ、久しぶりに 幸治郎沢を下りま~す!
前日も雨は降っていないので 石は乾いている。
ゆっくり、でも辺りをキョロキョロ見つつ下る。
これ これ、千畳ヶ原を見下ろす この景色、好きなんだよなぁ~。
千畳ヶ原よ、このまま真っ白にならずに待っててくれ~と祈る。
毎度 撮りたくなる 角ばった大きな石。
ここにミヤマダイモンジソウが咲いている様子を見るのが好きなんだけど、
残念ながら咲いてなくて葉っぱだけ。
沢の下の方に1ヵ所だけ残っていた雪渓を 下から見たりして。
咲いているかなぁ・・・と ちょっと期待していたミソガワソウ。
花が咲くのは もう少し先のよう。
下り切った辺りには ベニバナイチゴの花がいっぱい咲いていた。
小さな沢を渡ると、
その先には キンコウカが。
モウセンゴケの可愛い花にも会えた。
幸治郎沢の方を振り返って見る。
きれいに折りたたまれていたトウウチソウの葉。
あらら・・・ガスが流れてきちゃったよ。
でも、焦らずに行こう。
一面に ヒナザクラの花が。(ちゃんと写せなくて残念)
緑の草原の中、クネクネした木道を歩いて行く。
削られた斜面に黒い土が見えるところ。
まだ雪渓が残ってる。
振り返って見る。
ニッコウキスゲ、あの辺りには咲いていたけれど、あとは・・・まばら。
これから咲くのか、今年は少ないのか。
緑・緑・緑・・・の千畳ヶ原。
二ノ滝コースへの分岐に到着。
ちょっとだけ二ノ滝コースの方へ入ってみよう。
木道がグンと下る所まで進んで、景色を眺めた。
あの広~い草原に いつだったか ニッコウキスゲがたくさん咲いていたような・・・。
たくさん咲くのは もう少し先なのかな?
では、ここで折り返しましょう。
こういう地層は つい撮りたくなる。
地層のことは全然わからないけど、この縞々のどこかは噴火時の灰だろうか。
分岐に戻って 休憩。 ベンチで昼食休憩中の方と少しお喋り。
秋田市から来たというその方は、山歩き1年目とのこと。
この日は 滝の小屋の方から山頂へ行って周回とのこと。
自転車の大会に出ていらしたそうで、体力はバッチリですね。
蛇石流の方から来た二人組の女性は、
車を1台下山口に置いて長坂道を登ってきて、これから二ノ滝コースを下るのだとか。
トレランのお二人、さすが。
笙ヶ岳が一峰から三峰まで見えたのは、この時だけ。
間もなく また流れるガスの向こうに隠れてしまった。
20分ほどの休憩後、戻ることにした。
ガスで真っ白になることなく、千畳ヶ原で過ごすことができて良かったなぁ・・・
と振り返って見る。
ずっと先に、秋田の方の姿が小さく見えた。
私は 戻りも のんびり・きょろきょろ。
振り返った向こうに、ちょっと庄内平野。
来る時は気づかなかったトキソウ。
ゴロゴロ石の上を斜めに渡っていき、再び木道に。
幸治郎沢が近づいてきた。
では、登りますよ~。
途中で やっぱり振り返って見る。
12・13分ほどかけて無事に登り切った。
ゴロゴロした石を登り、木道に上がると、東側から 心地よい風が吹いてきた。
月山森までのつもりだったけど、千畳ヶ原まで行くことができて良かったなぁ・・・
と思いながら、月山森への分岐を過ぎ、河原宿の方へ。
・・・⑤へ続く・・・