緑の葉の間にから顔を出している ゴゼンタチバナやアカモノ、タケシマランなどの赤い実を見ながら登っていく。
毎度撮る小さな池塘。
手前には 白いウメバチソウの花が いっぱい。
ズーム。 下ってくる人たちの姿が ポツポツ見えた。
かたまって咲いていると 一層 鮮やかなオヤマリンドウ。
「この先に行くと一気に視界が広がる」というところでは、いつもワクワクする。
青空に白い雲が流れていく様子を眺めたり、光や風を感じたり・・・
余計なことを考えずに歩いている時間が好きなんだな。
振り返って見る。
流れていく雲の影が 山肌を滑るように動いて行くのを眺めるのも好き。
スポットライトが当たったような所は、思わず見入ってしまう。
あの辺の湿原は どんな様子なのかな~。
少し登ってから 振り返ると、
弥陀ヶ原湿原の方にもガスが流れていた。あらら・・・。
あの辺りには、最近まで雪が残ってたんだなぁ・・・。
もっと向こうには、ちょっと雪渓が残ってるぞ。
あの辺りも 毎度気になる所。
あの辺も気になる・・・。
あの沢には 今 水が流れているんだろうか・・・。
また弥陀ヶ原の方を振り返って見る。
緑の中にクネクネした道が見えている。
少し前、色とりどりの花に囲まれていた石。
まだポツポツ咲いていたハクサンイチゲ。
流れるガスの向こうに葉山。いつか歩きたい山の一つ。
わ!
9合目に着くと、佛生池小屋の後方は、真っ白だった~!
東側斜面。まだ残る雪渓の向こうに小さな池塘。
仏生池には 青空でなくガスが映ってる・・・。
小屋の後ろはガスで白かったけど、
ガスは ドンドン流れているので、まずは もう少し先へ進んでみる。
ハクサンフウロは、咲いている花も素敵だけれど・・・
花の後も素敵。
仏生池小屋を振り返って見ると、今度は下の方が真っ白。
オモワシ山の北側斜面には、草の上を風が吹き抜けた跡。
オモワシ山の東斜面をトラバースする石ゴロゴロの道。
1か月後には、この辺りは 素晴らしい紅葉に彩られる。
この辺りで 紅葉の景色をずうっと眺めていて、
「あれ? まだ そこにいたの?」
と年配のご夫婦から驚きの声をかけられたことがあったなぁ・・・.
その時は 登りだけで5時間かかったもんね。(;^ω^)
さらに進んだところで、休憩中のグループの方たちから
「今から山頂まで行くの?」
と訊かれ、
「たぶん、『行者返し』の辺りで折り返してくると思います」
と返事。
少し進んでから振り返ると、
その方たちが、西側からのガスに 間もなく飲み込まれそうだった。
『行者返し』の坂にも 西側からのガスが。
でも、行ってみよう。
ガスが流れて坂が見えた。
時間的に、ここを登り切った辺りで折り返しだな。
16時頃、『行者返し』を登ったところで・・・
ここを折り返し地点にしよう。
・・・③へ続く・・・