滝ノ小屋口から移動し、大平駐車場まで来たのは15:25。
いつの間にか 空が雲におおわれていて、見える青空は わずかに。
さて、鉾立に着いたら どんな様子かなぁ・・・。
鉾立駐車場に着き、眺めた山頂の方は こんな感じ。
頭上は ほとんど雲におおわれてしまっていた。
曇ってしまったけれど、とりあえず展望台まで行ってみよう。
・・・と登山口から歩き出したのは 15:35頃。
毎度の東雲荘。
そして、毎度の稲倉岳。
山頂の方は、天気下り坂~という感じの雲が流れ始めていた。
展望台からの奈曽渓谷は どんな感じかな~。
展望台に到着。
奈曽渓谷の紅葉は まだまだこれから。
あの斜面がいい感じ。
時間的に、あの斜面の紅葉が良く見える尾根渡りの辺まで登っていくことはできない。残念。
どうする?
時折 雲の間から陽が差し込む斜面を眺めながら ちょっと考える。
せっかく来たので、
「16時まで登れる所まで登って、そこで折り返す」ということにしよう。
・・・ということで、
あと10分で登れるところまで、景色を眺めながら登ろう。
紅葉の斜面に陽が当たるたびに、立ち止まって眺める。
空が曇った分、そこにスポットライトが当たったようだ。
「あ!」
という声とともに笑い声が聞こえたので 前を見ると、
月山森に行った時にお会いした くまとーるさんではないか。
新山にも登って 笙ヶ岳にもいって 周回して この時間に下ってくるなんて、
やっぱりスゴイなぁ・・・。(;^ω^)
またいつか、鳥海山でお会いするかもしれませんね。
おお~。この斜面も素敵だ~。
16時になってしまったけれど、
この急坂の先の、視界が開けるところまで登りたい。
・・・来て良かった・・・。
しばし紅葉の斜面を眺め、ふと見ると、
登山道のそばの大きな石に座って休憩中の方たちが。
・・・私も その隣りの大きな石に上って座って ちょっと景色を眺めよう。
お二人に挨拶し、大きな石に上がる。
お二人は八戸からいらしたそうで、
「鳥海山、とってもいいねぇ~!」
と 満面の笑顔でおっしゃった。そして、
「産直の店から買ってきたから どうぞ!」
と、お裾分けいただいた。
あ、ありがとうございます! いただきます!<(_ _)>
(お返しできるものが無くてすみません。)
みずみずしいシャインマスカットをいただきながら景色を眺め、
お二人に挨拶して 下ることにした。
下り始めたら、今度は どんどん下ってしまうのが もったいない気持ちになって
ゆっくりペースになる。
振り返ると、山頂の方は こんな感じに。
昼頃の青空がウソのよう。でも、予報通りってことか。
あの方たちも、奈曽渓谷を眺めている。
雲の間から差し込んだ光が、金色に包まれた景色を見せてくれた。
雲の下、夕焼け空をバックに 粟島と佐渡。
夕日に照らされ稲倉岳。
この日この時だからこその景色。
ふと思い立って、時間的な余裕のない中で来たのだけれど、
来て良かったなぁ・・・と思いながら下山。
駐車場に戻り、
灰色の空の下、ガスが流れる山頂付近を眺めながら、
青空の下、月山森に行ってくることができたこと、
その時お会いした方のおかげで、鉾立の景色も見に来ることができたこと、
良かったな・・・と思った。