辺りに水音が響く。
湧水が流れる小沢を除くと、美しい緑のコケが見えた。
『出つぼ』。
湧き出ている水のボコボコも・・・
透明なエメラルドグリーンの水も・・・
ずっと眺めていても飽きることが無い。
湧水は、ザーザーと音を響かせ、 蛇行しながら流れていく。
『出つぼ』を過ぎると景色は変わる。
溶岩流が冷えてかたまった岩・石の上に生えた草木を眺めながら歩く。
岩の隙間に生えたシダは、とってもイキイキ。
苔生していて濡れた石の上を歩く。
毎度撮ってしまう木。
溶岩流の崖を 何度も立ち止まって見上げる。
大きな石をつかんでいるよう。
雪の重さに耐えてのびる「根曲がり」の木は あちらこちらで見かけるけれど、
もう『根』なのか『幹』なのか分からない。
こんなのは、もう『根』には見えない。(;^ω^)
この辺りを独りで歩くときは、心細くて 足早に通り過ぎることが多いのだけれど、
この日は 他にも歩いている人たちが いたので、
のんびり歩くことができた。
石の上にポトンと落ちた種が芽を出したところから、
時間をかけて こんなふうになったんだなぁ・・・。
さぁ、そろそろ『溶岩流末端崖』から・・・
黄葉の雑木林へと入って行くよ。
道が再び木道になると、
ザワザワした風が吹いて、木の葉が舞っていた。
・・・④へ続く・・・