南高ヒュッテ前でウロウロしていると、登山口前でお会いしたお二人が登ってきた。
前を登ってきた方を見てビックリ!
「あっ! M先生!」
駐車スペースでお会いした時はサングラスをかけていらしたので分からなかった。(;^ω^)
「あれ? さっきは気づかなかったな~」
とM先生が驚いた様子で顔を上げた。
M先生とお会いしたのは、2・3年前の金峯山山頂以来。
この日は もう一人の方を案内しながら 鳳来山まで登るという。
M先生に ヒュッテからのトレースが無いことを話すと、
ヒュッテを通らずに登って行ったのかもしれないな~とのこと。
・・・なるほど、積雪期は夏道を通らなくても登れるもんな~。・・・
ということで、
ヒュッテの中に入って少し休んでいくというM先生たちに挨拶。
南高ヒュッテを通らずに鳳来山へ登った方たちのトレースと合流するまで
ラッセルしながら登っていくことにした。
ワカンを履き、ヒュッテの東側から歩き出した。
ワカンを履いて20cmくらい沈む深さ。
うひゃひゃ~! やっぱり足跡を付けながら歩くのはオモシロ~イ。
( ・・・と言っていられるのは、どの辺りまでなのか。(;^ω^) )
尾根に上がると、雪面に風がつけた細かな模様あり。
上の方へ行けば、迫力の風紋ができているんだろうな・・・。
尾根の西側を通る夏道でなく 尾根の上を登っていく。
振り返って見る。
夏道はすっかり雪におおわれ、シマシマ模様の下。
遠くに、真っ白な外輪や月山森が見えてきた。
登るにつれ、雪庇が現れる。
雪庇の先の方へ行って見下ろしたい気持ちになるけれど、(;^ω^)
木の生えている辺りで我慢ですな。
(木のすぐそばも、空洞になっていることがあるので注意しつつ。)
ブナの大木が並ぶ尾根。ここを歩くたびに・・・
木々の向こうの西側の景色を眺め・・・
東側を眺める。
そうそう、頭上に広がるブナの枝も見上げる。
西から吹き付ける強風がつくる雪の凹凸。
ちょっと横から見ると、クリームを重ねたよう。
この時期に雪の上にいるのは、どなた?
木々の奥の真っ白な外輪山を見て、
まずは いったん下る。
美しいライン。
ふと振り返った先には、クリームのような雪庇。
足元には、ポツンとブナの実の殻。
急坂を登りきると視界が開け・・・
向こうの斜面に、ブナの木々の影が たくさんのシマシマの線になって見えた。
少し南側に目を移すと、
家族旅行村の建物が、小さな箱のように見えた。
夏道は ここを真っすぐ進むけれど、右側に上がって行く。
上がったところからは・・・
鳳来山への最後の急坂が見えてきた。
細い木々の間を歩いて・・・
尾根へ出ると、強風でできた小さな模様があちらこちらにあった。
頑張って登るぞ~!
と思いながら歩いていくと、突然・・・
ザザザ~と しずり雪の音が聞こえて 驚いて振り返る。
まだ新しい足跡あり。
動物たちがたくさん住んでいる山を、自分は歩いているんだなぁ~
と、雪面に残る足跡を見るたびに思う。
強風で雪が吹き飛ばされやすいが急坂は
雪が少なくて木の根や石がすぐ下に隠れていたりするので、
ある程度?雪のあるところを登っていく。
登りきったところで・・・
まずは登ってきた方を振り返り・・・
緩やかな道を進んだところで、真っ白な外輪山の方を眺める。
雪庇の端の方を軽やかに歩いた足跡を眺めながら
さらにもう少し緩やかに登って・・・
11:14 鳳来山山頂に到着。
山頂の広さが2倍になってる?! (;^ω^)
「東側に広くなったと部分」に行かないように気を付けつつ、
東側の景色を眺め・・・
西側の景色を眺め・・・満足感に浸る。
ラッセル&キョロキョロ歩きで、2時間もかかったけれど、
家でゴロゴロしてるより、やっぱり山に来て良かったよ~。\(^o^)/
さて・・・
昼食タイムには少し早いけれど、どうしようか。
・・・③へ続く・・・