あまり沈まないので登りやすいし、どこを登ってもいいんだけど、
登りの時って やっぱり慎重になる。
なるべく登り易そうなところを一歩一歩登っていく。
斜面を登って行き、まずはグルッと眺める。
ここから斜め右の方へ登っていって・・・
振り返ると、
下にはキャンプ場、向こうにロッジが見え、立谷沢川も少し見えた。
遠くに見えるはずの鳥海山は、残念ながらガスの中。
慣れたBCの人たちは尾根の西側を登っていくようだったけれど、
私は尾根を登って行こうと思い、
徐々に斜度が増してく斜面を登って行く。
初めてのところを独りで行くのは、標高の低いところでもドキドキ。
少しでも陽が差すと うれしい。
何度も振り返りながら登って行く。
登るにつれて冷たい西風が吹くようになり、雪面に波が現れる。
その波は次第に大きくなり、よっこらしょ!と登らなければならないところも。
どのくらいの雪庇になっているのかなぁ・・・
と尾根の東側を見ながら登っていく。
場所によっては、石が見えているところも。
急な斜面を登って暑くなっても良さそうだけど、
冷たい風が吹き付けて肌寒くなってきて、いったん脱いだウェアをまた重ねた。
今日は、ここを登った辺りまでで折り返そうかな?
と思いながら登ったら・・・
景色が変わり、雪庇が緩やかに続いていた。
おお~・・・。
振り返ると、立谷沢川が下に見えていた。
せっかくなので、もう少し登ってみることにする。
美しいブナの木々に見とれたり・・・
美しい雪の波に見とれたり・・・。
振り返って見たり。
983mピークの斜面やそこに生えたブナも素敵だし・・・
奥の996mピークの霧氷の木々に陽があたっているのも素敵。
すぐに折り返さずに登ってきてよかったなぁ・・・
と思いながら、また振り返って見た。
三角峰のピークがどこなのか、ハッキリわからなかったけれど、(;^ω^)
この辺かな?という辺りにピンクテープがあった。
そこから先には、美しいブナの木々がたくさんあった。
三角峰まで行けたらいいな、と思いながら登ってきたのだけど、
その三角峰の先は、どうぞ進んでくださいと言わんばかり。
冷たい風がビュービュー吹く中で立ち止まって考える。
時計を見ると、もうすぐ12時。
どうする?
983mピークの方を見上げると、スゴイ速さで雲が流れているよ。
もう少しだけ進んでみようか。
「もう少し」がどの辺りまでなのかは 自分でもわからないけど。
983mピーク、すぐあそこに見えるんだけどなぁ。
と思いながら進んでいくと、
細かい雪が降り始め・・・
まさかの吹雪に! ありゃりゃ~。
上はさらに風が強そうだったし・・・ここまでかな。
・・・③へ続く・・・