天気が今一つ良くない。
何度も何度も 天気予報を見たり ライブカメラの映像を見たり 雨雲レーダーを見たり。
雨だから山麓のブナ林の中を歩くのがいいかも…と思いつつ、
どこに行こうかハッキリ決まらないまま、
何となく鳥海ブルーラインを上がって 鉾立駐車場の方へ。
連休中の鉾立駐車場は、雨でもいっぱい。
駐車場の手前の駐車スペースに車を停め、しばらくボ~ッとしていた。
なかなか降りやまない雨。
「雨が降っててもいいから山を歩きたい!」という時が多いけれど、
この日は そこまでの気持ちにならず・・・
鳥海ブルーラインを秋田側に下りて、元滝を見に行ってみることにした。
元滝の駐車場には車が1台。
人が大勢いるのは落ち着かないけれど、人が全くいないのは心細いので、
先行者がいたことにホッとした。
駐車場のすぐそばには、ユリがいくつも咲いていて、
ツボミをつけたものも たくさんあった。
そして そこには・・・トンボ。
ユリというユリの上にとまっていたのは、羽を乾かすためなのか?
駐車場の端にある看板を毎度読んでは
「約16万~2万年前に噴出した溶岩のヘリ・・・( ゚Д゚)・・・」
と、想像できない時間に頭がグルグル状態になる。
私が 頭グルグルになりながら看板を眺めている間に、
後から来たお二人が 先に歩いていった。
滝までの道の両側にも いろんな植物があるので、
キョロキョロ眺めながら歩く。
毎度撮ってしまうところ。
倒木から出ている枝が上に向かって伸びていて、来るたびにたくましくなってる。
小雨が降り続く。
道のそばの用水路には、クモの巣。
よく見たら、奥まで続く用水路の上に、隙間がないほどクモの巣が張られているのだった。
ふと前方を見ると、白い霧が。
しっとりした雰囲気の杉林の中を歩いていく。
クルマユリの葉、誰が食べたのでしょう。
いつも気になって立ち止まって眺めるところ。
倒木がいくつも積み重なっていて コケや他の植物で覆われていて
倒木の下を水が流れている音が聞こえるのだった。
先にスタートしたお二人は、私がゆっくり歩いている間に戻ってきたし・・・
駐車場に停まっていた車の方がいるかと思ったら いなかったので・・・
元滝には 私一人。
湧水の流れる川の周辺に薄い霧が立ち込めている中を、
独り歩いていく。
滝まで来たら、大きな石の上にもうすぐ咲きそうなクルマユリ。
その上に チョコンとトンボ。
辺りに薄く立ち込める霧と・・・
苔生した石と・・・
その間を流れ落ちてくる湧水の滝と・・・。
水音は、心の中をシ~ンと静かにしてくれる。
雨が降っていなかったら、のんびりコーヒータイムでもよかったけれど、
小雨が降り続いているので 戻ることにする。
戻りも、ゆっくりキョロキョロ辺りを眺めながら。
今日の私には、
山歩きより 滝を眺め 水音を聴く方が合っていたのかもしれない。