さっきまで晴れていたと思ったら、あっという間にガス。
でも、
文珠岳は もうすぐ。
歩きやすい道だし、このまま進むのみ。
少し前にすれ違った女性は、
スパイク付き長靴で 七高山まで行ってきたそうで、
「駆けていく」という言葉がぴったりの感じで下っていった。
夏 コバイケイソウが群生していた斜面も、
雪で白くなっていた。
ガスが少し流れてきたかな・・・。
そういえば・・・
私が 鉾立スタートで鳥海山の上の方まで行く時は、
今まで ほとんど「登り:千蛇谷 下り:外輪」だったから、
外輪を登って文珠岳に行くのは初めてだなぁ。
どうしてかというと、
「外輪の内壁を見上げながら登っていく」のと
「雄大な景色を眺めながら外輪を下っていく」のが
好きだからだな。
そんなことを思いながら登っていくと、
前方のガスが 一気に晴れてきた! ( ゚Д゚)
そして・・・
山頂も 見えてきた~! ( ゚Д゚)
もしやと思って千蛇谷の方を見下ろしたら・・・
ブロッケンも、見えた~! \(^o^)/
ここで 十分うれしさでいっぱいになったよぉ~。
いやいや、文珠岳まで行くよ!
12:50 文珠岳に到着。
文珠岳には、ナント くまとーるさんが。
下山の時間を考えて 伏拝岳まで登って折り返して来たそう。
いいな~・・・あの外輪を登って行ってきたんだぁ・・・。
「今日なら、文珠岳で十分ですよ!」
・・・はいっ! そうですよね!
文珠岳まで登ってくることができて良かったです!・・・
満足感に浸りながら、
パンとコーヒーで軽く昼食。
くまとーるさんとお話していると 秋田の方もやって来たので、
文珠岳まで来ることができたことを、二人で喜び合った。
そのうちに・・・
うひゃ~! \(^o^)/ \(^o^)/ \(^o^)/ 山頂、見えた~!
御浜からずっと ガスがかかったり晴れたりを繰り返していたのに、
文珠岳まで来た時に ちょうど山頂がキレイに見えてくれるなんて・・・
嬉しすぎる~~。(´;ω;`)
外輪も、美し~~~!
しばし、3人で景色を眺めながらお話。
ずうっと そのまま景色を眺めていたかったけれど・・・
ゲートが閉まる時間を考えて、そろそろ下山しなければ。
13:15 くまとーるさんが下山を開始。
また鳥海山でお会いしましょ~!
秋田の方も下り始めた。
私も下山開始。
これから下って行く方は、ガスの中。
七五三掛、文珠岳・・・と、
いいところでガスが晴れてくれて良かったなぁ・・・。
そして、
同じような感じで登ってきた秋田の方がいて下さって、良かったなぁ・・・。
全く自分独りだったら、文珠岳まで行っていなかったかもしれない。
( 秋田の方に そう話したら、同じことを言っていた。)
いつも、自分にとって良いタイミングで 人や物事との出会いがあると感じている・・・。
ありがたい・・・。
少し下ったところで振り返って見ると、
文珠岳の辺りにも山頂の方にも、またガスが。
ホントに ちょうどよいタイミングで文珠岳に行くことができて良かった。
ここから少し急になるので、足元に気を付けて下ろう・・・
と思っていると、
後ろからサクサク下ってきた方が。
ナント、新山まで登ってきたというから驚き!
「生きてて良かったです~。(;^ω^)」
とのこと。
あの健脚な若者二人もスルーしたという この日の新山。
ゴロゴロした大きな石・岩の表面は、凍っていた部分もあったに違いない。
想像しただけで怖くなった・・・。
滑りやすい七五三掛手前の木道を慎重に下る。
七五三掛に着き、
山頂の方はガスで見えないだろうと思いながらも振り返って見ると・・・
!!!
さっきまでガスで見えなくなっていたのに、また見えてる~!
ホントに 良いタイミングで ガスが晴れて山頂を眺めることができて・・・うれしい。
青空をバックにした真っ白な山頂に美しさに、ちょっと涙が出てきた。(´;ω;`)
前を行く秋田の方にも知らせようと思ったけれど、
七五三掛の先の下りの方へどんどん歩いていたので、知らせず。
七五三掛から少し下ったところで振り返ると、
山頂は再びガスで見えなくなっていた。
わぁ・・・御田ヶ原付近はガスガスだなぁ・・・
と思いながら八丁坂の方へ。
八丁坂の手前で振り返ると、
ガスを纏ってなびかせているような山頂付近が見えた。
八丁坂を下り、御田ヶ原分岐まで来た頃には、
八丁坂の辺りもガスに包まれていた。
あの真っ白で美しい山頂が 何度も何度も思い浮かんだ。
・・・➃へ続く・・・