前回と同じように、沢を渡ったところの正面から登っていく。
南高ヒュッテは すぐあそこだ。
・・・と思ったのだったが、
もう少しで登り切るという辺りで、
突然気持ちが変わった。
南高ヒュッテとは反対側に向きを変えて上がる。
12:30
前回から4日経った山の様子が どんなふうに変わっているのか、見てみたくなった。
ほら、前回には無かったようなオモシロイものがあるし、
風雪が吹き付けた木々は 前より白くなってるし・・・
風が強いのは覚悟で、尾根辺りの様子も見たくなったのだ。
尾根に上がると、やはり風は強かった。
でも、その分、
4日前には無かった風紋があるよ!
うわ・・・オモシロイ~。
冷たい西風がビュービュー吹いてきて寒いけれど、
危ないほどの強風ではないし、
オモシロイものを見たい気持ちが大きくなったので、
もう少し登ってみることにする。
前回はモコモコした雪を歩くのがオモシロくて
夏道より東側の斜面を登っていったけれど、
この日の様子だと その斜面は いろんな雪質の所があったり下が空洞になっていたり
歩きづらくて ヘンに体力を消耗しそうだったので、
寒風の中、雪の少ない夏道付近を歩くことにした。
ビュオ~~~~・・・
寒い・・・
寒い・・・でも・・・
オモシロイ・・・
そう思いながら歩いて行くと・・・
奥に 鳳来山山頂付近が見えてきた。
どこで折り返すかは決めていない。
状況・様子を見ながら
行ってみようか。
少し歩いては 立ち止まって眺め・・・
また少し歩いては 立ち止まって眺め・・・
この日の山が見せてくれる雪の造形に惹かれながら歩いていく。
冷たい西風が吹き付けるところは、
その先の景色が見たくて登っていく。
見晴らしの良いところに上がった。
前回も目に入って撮った赤い実。
今回も見ることができて嬉しくなった。
この辺りからは、尾根にブナの大木が立ち並ぶところ。
ますます風は冷たく強くなってきた。
この時は 私が普通に歩ける程度の風だったけれど、
大荒れの時には、どんな風が吹きつけるんだろう・・・。
いつも雪庇ができているところは、
雪庇が崩れていた。
あちらこちら、雪の表面が凍ってザクザクしている。
細かい波のような模様や 小さな庇のようになったところを 眺めながら登っていくと、
鳳来山の前の急斜面、右奥に鳳来山付近、左奥に大黒台が見えることろに来た。
空や風の様子を見てから、
もう少し登って行ってみることにした。
「この先に行くと どんなものを見ることができるんだろう?」
そんな気持ちが大きくて。
時折ビュ~ッと雪が舞い飛んでいくと、
その様子に また惹かれて眺める。
一つ目の急斜面、強風で雪が少ないところ。
4日前は 夏道より少し東側のモコモコした雪のあるところを登っていったけれど、
この日は 夏道に沿って登ることにする。
相変わらず寒風が吹き付けるけれど、
動物がここにいたという印に暖かさを感じる。
・・・③へ続く・・・