では、鳳来山への急斜面を登っていこう。
夏道を歩いた動物のトレース。
もう少し東側を歩いたトレース。
私は その間辺りを登り始めた。
あらま。
ここからは 私も夏道側を。
ふと見ると、下に雲海が広がっているのが見えた。
急斜面を登り切って、一気に眺望が開けた。
うわ・・・。
東側。
下には雲海。上空には波のような雲が連なっていた。
ここまで来れば、鳳来山山頂まであと少し。
鳳来山山頂、見えた~。
奥に 真っ白な外輪も、見えた~!
雪煙が上がってるなぁ・・・。
1週間前に歩いた鳥海高原ラインを見下ろすと、
何人かのグループで来たらしい人たちの姿が小さく見えた。
もし私が滝ノ小屋まで行くことができたら、会うことになるかも。
振り返ったずうっと遠くに、月山があるらしい雲のモクモクが見えた。
9:21 鳳来山山頂に到着。
西側。
景色を眺めながら ちょっとエネルギー補給。
さぁ、この先の月光坂は どんな状況だろうか・・・。
9:27 鳳来山山頂から横堂の方へ。
霧氷の木々や足元の雪庇を眺めながら歩いて行くと・・・
横堂付近の雪庇と 第一関門の月光坂が現れた。
いったん下って東側の尾根を回っていくホタルさんルートは、
この状況だと行けそうにない。(;^ω^)
行くとしたら、やっぱり月光坂を行くしかない・・・。
坂の手前で しばし見上げる。
登り切れるかどうかは、登ってみないとわからない・・・。
まずは、この木の間を登って行くが・・・
いつものように、途中からスノーシューを履いたままでは登れなくなった。
表面の雪を崩して その下の雪をストックで突いてみると、
登れなくはなさそうだけど、ツボ足では不安なので、
立てそうなところを探してスノーシューを外し、アイゼンに換装。
右を見ても左を見てもドキドキするけれど・・・
何とか登れそうな雪の状況なので、登りたい。
昨年から使い始めた方法で 一歩一歩 急斜面を登り・・・
雪の状況を確かめたりスノーシューからアイゼンに換装したりの時間を含め
23分もかかって月光坂を登ることができた。(;^ω^)
鳳来山山頂を見下ろして ちょっと深呼吸。
その先へ少し進むと、
次の急坂と 奥に外輪が見えた。
昨年、月光坂を登っても その先の急坂の雪庇を登れなかったこともあった。
さて 今回はどうだろうか・・・と思いながら歩いて行く。
・・・と、
月光坂の途中からアイゼンで来たけれど、
2つ目の急坂に行く前に アイゼンからスノーシューへ。
大きく張り出した雪庇。
急ではあるけれど、沈み込みがあまりなく、
地道に一歩一歩登った。
ここにきた~。雪庇が急に大きくモコモコっと盛り上がっているところ。
雪庇の手前がパッと見ると登れない感じだったので、
前回1月22日と同じ1つ目のモコと2つ目のモコの間から登れないかと行ってみる。
ガ~ン・・・これは登れない。
今回は ここまでで折り返すことになるのか?
と 思ったけれど、
諦めきれずに雪庇の手前まで戻り、
「雪を崩して 蹴り込んで・・・」を繰り返しながら 一歩ずつ登って・・・
登り切ることができた。
もう少し急斜面は続くけれど、
沈み込みは あまりなく、ガチガチでもなかったので、
地道に登って・・・
大黒台へと上がることができた。
そして・・・正面奥に、真っ白な外輪が見えた。
ひゃっほ~!
・・・と言いたいところだったけれど、
大黒台に上がってからの雪は 沈み込みが20cmほどしかないのに、
一歩一歩が 重くキツく感じられるのだった。(;^ω^)
体力が衰えたのかも・・・。
でも、キツイけど、
あんな真っ白な外輪が見えてしまうと、
もっとハッキリ大きく見えるところまで行きたくなる。
重い・・・キツイ・・・と思いながらも、
とにかく前に進む。
美しいブナの林・・・
可愛いトレース・・・
雪を乗せたブナの殻斗・・・
クリームみたいな雪・・・
林の中の素敵なものを眺めながら歩いて行くと、
木々の間に 限界杉が見えてきた。
とにかく あの限界杉までは行こう。
10:33 限界杉に到着。
スタートから なんと3時間かかったじゃないですか。(;^ω^)
この日の私は、限界杉までで けっこうヘトヘトに。
体力・気力を8割は使ってしまったような感じ。(;^ω^)
木々の奥に真っ白な外輪が見えてるし・・・
行けるものなら滝ノ小屋まで行きたいけれど・・・
そして こんな天気の日はなかなか無いけれど・・・
どうしよう・・・。
コーヒー&スイーツで一息入れてから決めよう。
・・・④へ続く・・・