限界杉までで けっこう体力・気力をつかってしまった感じがしたけど、
コーヒー&スイーツで少し元気回復!
10:35 限界杉を後にし、その先へと歩き出した。
しかし・・・
やはり一歩一歩が重い・・・。
でも、気持ちは先へ進みたい。
まだ時間はあるので、
ブナの木々を眺めたり・・・
見上げたり・・・
可愛いトレースを眺めたり・・・
雪面にのびる影を眺めたりしながら・・・
ゆっくり一歩一歩 登っていく。
しばらくして
突然 後ろに人の気配を感じて振り返ると・・・
誰もいないと思っていたのに 人の姿があってビックリ!
山形市から来たという方。
翌日は 面白山に登る予定で、
この日は「ちょっと鳳来山まで登るつもりで来た」のだそうだけど、
「あまりにも天気がいいので、外輪が良く見えるところまで行くことにした」とのこと。
月光坂が大変ではなかったかと訊くと、
「このスノーシュー、急坂も大丈夫なんです!
下りは 尻滑りですね~」
と答え、サクサクと登って あっという間に姿が見えなくなった。
私はノロノロしか進めていないけれど・・・
時計を見れば まだ11時。
ゆっくりでもいいから、進んでいこう。
こんな天気の日は なかなかないものね。
ほらほら、
真っ白な外輪が また見えてきたよ。
折り返すのを12時半~13時くらいとして、
あと1時間半~2時間あるので、
ゆっくりでも進んで行けば 滝ノ小屋まで行けるんじゃないかな・・・。
山形の方のトレースは 真っ直ぐ進んでいたけれど、
私は 東寄りに進み、
ブナの木がまばらなところに出て 外輪を眺めた。
雪煙が上がってて風は強そうだけど、
上に登っている人もいるんだろうか。
足元には、風紋が見られるようになった。
山形の方の姿が 前方に。
鳳来山までのつもりで来たと言っていたけれど、
真っ白な外輪が見ることができて良かったですね!
この辺りから、ブナの枝がウネウネに。
強風が吹きぬける場所だからかな。
気になることがあるとすれば・・・
西側から 少しずつガスが上がってきていたこと。
振り返ったところにも、少しずつガスが見え始めた。
このまま青空が広がっていてくれたらいいなぁ。
何となく目にとまってパチリ。
ここも何となく目にとまってパチリ。
これも・・・何となく目にとまってパチリ。
たまに 下を見下ろして眺める。
うお~と思いながら雪庇を眺めてすぐ、
西から流れてきたガスに目が行った。
どうか、ガスで覆われてしまうなんてことになりませんように!
この辺りのブナも 殻斗がたくさん残っていた。
昨年は やはりブナの実が豊作だったようだ。
ここを白いウサギが走っている様子を想像してみる。
踊っているようなブナ。
ありゃりゃ! 振り返った方が、ガスで白くなっているではないか。
これから どうなるかな~と ちょっと不安になってきたりして。
それでも、
あちらこちらにできている風紋を眺めながら進む。
車道終点の建物を見えると、
滝ノ小屋まで行きたい気持ちになる。
振り返るたびに 不安な気持ちになるけれど・・・進む。
立体模型の地形図みたい。
ザ~~~~・・・。
ザブ~ン・・・。
大黒台の方は、完全にガスの中。
すぐには晴れそうじゃない・・・。
下の方も 徐々にガスにおおわれてきている・・・。
前方も どんどんガスが流れるようになった。
これから 辺りがガスで白くなるかもしれない・・・。
不安な気持ちが少しずつ大きくなってくる。
でも・・・
今のところ ホワイトアウトになるような感じではないので、
様子を見ながら 進んで行ってみることにしよう。
・・・⑤へ続く・・・