さぁ、ここから山頂までは もう一登り。
少し急になるみたいだけど、張り切って行こう!
あと一登りと言っても、
雪庇のモコモコした小山をいくつも越えていくのだ。
でも 沈み込みがあまりないので大丈夫。
強い風雪が尾根にぶつかって吹き上がるのだろう。
ちょっと西側を見ると、雪庇はこんなふう。
振り返って見えた景色に励まされながら登っていく。
もしかして、あの前方に見えてる辺りが山頂か?
あそこまで、まだ雪庇が続くよ。
おお、近づいてきたか?
奥に 尾根が続いている感じではないよ。
やった~。
「ガンチャンさ~ん、ついに山頂ですよ~!
ガンチャンさんが山頂に到着したところを撮りたいので、
先に行ってくださ~い!」
ガンチャンさんが四郎岳山頂に到着したろころを撮ろうとカメラを構えていると・・・
「まだ先に続いてるよ~」
ええっ?!
地図を見たら、確かに山頂はもう少し奥だった。
でも・・・
今度こそ、山頂ですね!
13:43 四郎岳山頂に到着。
ガンチャンさんの手袋がバンザイしていた。
奥の方を見に行くと、急な斜面になっている。
うん、ここが四郎岳だ。
登って来る時に何度も眺めた山が、横に見える。
左が猿倉山。右奥が高安山。
間にちょこんと見えているのが兜岩らしい。
天気が良くて もう少し早い時間だったら コーヒータイムにしたいところだけど、
時間も時間だし、冷たい風が吹いていてパラパラ雪が降り始めたので、
ちょっと景色を眺めてから
13:47 下山開始。
同じところでも、登りと下りでは景色が違って見える。
こんな雪庇の波の上を歩いてきたんだなぁ~。
・・・あれ? こんなところを歩いたんだっけ?
なんて思うようなところも。
下りながら 歩いてきた雪庇を見ると
スゴイ波だなぁ。
波の上を歩きながら横を見ると、美しいライン。
西側斜面を吹き上がってきた風雪が・・・
東側斜面の木々についている・・・。
ずうっと続く雪庇。
雪と風がつくったラインの美しさに感激しながら下っていく。
ちょっと急で大きな段差のあるところ。
登りはスノーシューの引っかかりが良さそうな左側を上がってきたんだな。
下りは このままモコモコしたところを下っていく。
登りやすいところと下りやすいところは 同じじゃないものね。
ドームのようなところを越えていくと・・・
その下のドームのようなところで、
ガンチャンさんが西側の景色を撮っていた。
「あの斜面の雪が 今にも崩れそうだ~」
斜面のクラックもスゴイし、雪庇もスゴイですね~。
振り返って・・・
東側の斜面に並んで立っているホオノキ。
そして目の前には・・・登って来る時には気づかなかったものが
タムシバだろうか?
そうそう、この辺りにだけ、クマ棚があったんだった。
「この辺りの雪の穴の中に クマが寝てるかもよ~」
・・・たしかに!
そう思うと、ドキドキする~。(;^ω^)
今この時、静かに春を待っているのは、クマだけじゃない。
動物・昆虫・植物・・・いろんな生き物たちが 静かに春をまっているんだなぁ・・・。
・・・⑤へ続く・・・