素晴らしい景色に 皆さんのテンションも上がる。
ここからさらに登って行ったら どんな景色が見えるんだろう?
ウキウキしてきて ショートカットが増えていく私。
ところどころ ワシャワシャ・ラッセルしながら登っていく。
揺れる木漏れ日の中に 細い木の影。
それにしても・・・
急斜面を独りでラッセルしながら登っているHさん、スゴイなぁ・・・。
あ、あれは確か・・・キハダの実?
(残念ながら手が届かず。)
小さなコロコロだけでなく、大きなのも登場。
お?
向こうに見えているのは、P983だろうか?
標高が上がるにつれ、
西からの風雪の跡が見られるようになってきた。
そういう変化を見ながら登っていくの、楽しい。
「Nさん、あそこにもクマ棚ありましたよ~」
と言うと、
「爪痕があるか、見に行ってきていいよ~」
とNさん。
どれどれ・・・見に行ってみよう。
あった~。わりと新しい爪痕。
昨年秋のものだな。
あそこまで登って、ブナの実を食べたんだなぁ。
振り返ると、Nさんは すでにあそこに。
追いつけ~。
皆さんも、いた いた。
ここからが また急だなぁ~。
この辺りをよく知るガイドのHさんのコース取り。
その山の地形を知り、雪の状況を見ながら登っていけるって
やっぱりスゴイな~。
振り返ると、高館山も見えてきていた。
雪面の細かな波の模様に見とれながら登っていく。
雪面の模様だけでなく、
あちらこちらにあるブナの大木を眺めたりも。
これは・・・
動物が歩いた後、吹雪があったのかな。
おお~
あと一登り、って感じの所まできたんじゃないですか?
西風が吹き抜けてくるところ。
木々の奥に、雪庇が大きく張り出した山々が見えた。
なるほど、今度はそっちへ登っていくのかぁ・・・。
ここも結構な急斜面。
ジグザグに登っていく。
急なところを登り切った辺りで、一息。
P983は もうすぐ。
その前にHさんがジャケットを重ねているのが見えた。
私も そうしよう。
上の方からは 風の音が聞こえている。
雪煙が上がっていたけれど、どのくらいの風が吹いているのだろう。
水分補給をし、冷たい風に備えてジャケットを着たところで
歩き出した。
P983の方からスキーヤーが一人、滑ってきた。
ゆっくり、何度も止まって確認しながら。
こんな日に滑れるのは気持ちいいんだろうな~と思ったら
「怖いです~」
って言ってた。
こんな風紋も現れてきた。
振り返ると、木々の向こうに湯ノ沢岳や母狩山も見えた。
左側に少し登って行けば・・・P983ではないか?
・・・④へ続く・・・