前回、吹雪の中 小さな霧氷がついていたブナは、
この日は あたたかな陽ざしをあびていた。
わずか1か月半ほどで こんなに違う山になってしまうんだなぁ・・・。
根元に積もっていた雪は、
とけて 地中にしみこんでいったんだなぁ・・・。
さぁ、この先の雪庇は 果たして残っているか?
・・・と思いながら行くと・・・
無い!
雪庇は すっかり落ちてしまっていて、
雪の重みで斜面に張り付いたままの枝が見えていた。
西からの強い風雪が吹きぬけるところ。
大きく波打つ雪があったところも、すでに夏道が出ていた。
・・・と ここで、
下ってきた先行者と会って、しばし立ち話。
「しばらく雪山歩きばかりだったのでクマ鈴をつけずに来てしまいました~」
と言ったら、
「次に会ったときに返してくれればいいよ」
と、ご自分のクマ鈴を外して差しだして下さった。
次に会えるのがいつになるのか、会う機会があるのかどうかも分からない私に
クマ鈴を貸してくださるというその方に 驚きと感謝の気持ちでいっぱいに。
迷ったけれど ありがたくお借りすることにした。
Kさん、ありがとうございます。<(_ _)>
Kさんにお礼を言い、挨拶して
一つ目の急斜面へ。
そばにたくさん落ちているブナの殻斗や実、コケを眺めながら登っていく。
西側を見ると、
木々の向こうに 残雪の斜面が。
この辺りの西側斜面のブナは、
西の方へウネウネと枝をのばしていた。
自分で自分の傷を癒している?
大木から出た こんなに細い枝にも、
ちゃんと花が咲いて実がなったんだね。
根でつながり合って支え合っている?
横堂への道と鳳来山山頂への道の分岐まで来た。
すっかり雪が無くなっている鳳来山への道を登っていく。
ちょっと雪が残っているところも。
12:35 鳳来山山頂に到着。
あんなに大きく東側に張り出していた雪庇が だいぶ小さくなっていた。
西側。
木々の奥に 大黒台の方が見えていたけれど・・・
今回は 鳳来山まで。
でも・・・
横堂までは やっぱり行ってみよう!
こちら側も、夏道が出ていた。
ゴツゴツした岩も見えていたので、その上を歩いて越え・・・
その先で 雪の上にのって横堂の方へ。
うわ~。横堂も月光坂も だいぶ雪庇がとけてる~。
月光坂の下まで行ってみよう。
横堂の看板も、雪の中から出てきていた。
祠も出ていた。
月光坂を登っていってみたい気持ちもあったけれど、
ここまで。
折り返して 鳳来山まで戻ろう。
鳳来山山頂の雪庇を見上げてパチリ。
12:50 それほど風もなく暖かいので、
鳳来山山頂で 昼食休憩。
遠くには 白く神室連峰が見えていた。
・・・③へ続く・・・