見ごたえのあるブナが いっぱい。
あちらこちらで立ち止まっては 見上げる。
斜面に立っている様子も素敵だ。
いつもなら尻滑りしそうな斜面。
重い雪質で滑らなsぷということで、そのまま下る。
空が明るくなったのを感じて振り返って見上げると、
一気に青空が広がり、白い雲がスゴイ速さで流れていた。
スタート時の吹雪がウソのよう。
陽が差して 雪面に影ができたりも。
あれれ? みなさん、何か始めたぞ?
と思って見てみたら楽しそうなことをしていたので、
私も加わらせていただいた。
じゃん!
「ちょっと気の強そうな彼女と おとなしそうな彼氏」
みたいな雪だるまたち。
雪だるまと一緒に記念写真を撮ってから、
斜面を下っていき・・・
広い雪原を歩いて行く。
そこから・・・
細くてクネクネなブナの林に入り・・・
ブナの大木が混在するところを抜けて
ふたたび四谷川沿いに出る。
また展望の良いところで景色を眺める。
「向こう側の斜面、
何だか絵本に出てきそうな木だね~」
と I子さんが言った。
月山山頂の方も見えるといいなぁ・・・と振り返って見るけれど、
なかなかガスが取れてはくれない。
四谷川。
今度 月山に登る時には、
この景色を思い出すだろうな・・・。
な~んて思いながら景色を眺め、ブナのそばをぐるっと回っていこうとしたら・・・
突然、すううっと体が沈んでいった。
しまった!
と思った時には、ブナのそばにできた穴の中にいた。
暖かい日が続いて木のそばの雪がとけて穴ができたところに、
前の晩に降った雪がフタのようにかぶさっていたのだろう。
残雪期には気を付けなければならないことなのに、
この時は そこに意識がいっていなかった。
幸い、スノーシューを雪の穴の壁から出すことができたので、
Tさんがトレッキングポールを引いて上がるのを手伝ってくださり、
穴ヵら脱出することができた。
穴から出て覗き込んで見たら、結構な深さの穴!
独りの時じゃなくてよかった。(;^ω^)
・・・というか、
独りじゃなくて、ちょっと油断していたところがあったのではないかと反省した。
ふたたび歩き出した時には、
また曇り空になっていた。
山の上の方は、相変わらずのガス。
曇り空どころか、
少し雪が降ってきたよ。
でも・・・
晴れてる時の山歩きは もちろんいいけれど・・・
雪が降ってる時も いいからね。
あの雪の壁は何だ? ガチガチなのか?
と思ったら、意外にもやわらかかったので、
みなさん 雪壁に思い思いに絵や模様を描いていた。( ´艸`)
灰色の空の下、雪が降っていると、
4月だとは思えない感じ。
この木は?
「湿地を好む木。
最初の文字は『ヤ』だよ」
と ガイドSさんからのヒントが。
わかった、『ヤチダモ』だぁ。
同じ種類の木でも、
場所・環境によって?樹形は様々。
大きく枝を広げたブナ。
根元を見たら、中は空洞になっているようだった。
前方の雲の切れ間に、また青空が見えてきた。
でも・・・
振り返って見る山の上の方は、やっぱりガスの中だった。
・・・③へ続く・・・