8:23 では、千蛇谷の雪渓、スタート~。
雪渓の左側を、内壁を見上げながら行く。
外輪の内壁の様子を眺めることが
今回 千蛇谷を登っていく時に楽しみなことの一つなのだ。
うわ・・・大きな石が転がり落ちてきてる~。
少し登って振り返ると、
さっきベンチから下りてきた道が すでに遠くに見えるようになっていた。
横の層がありつつ、
縦に柱のようになっている壁。
先行のお二人は、あそこから夏道に上がったぞ。
私は・・・まだ雪渓を登っていきたいな・・・。
先行者が夏道に上がったところを過ぎて 雪渓を登っていくと・・・
夏道から再び雪渓歩きになっていた。
そっか、この時期は夏道と雪渓歩きを繰り返しながら御室へと登っていくんだったな。
私は・・・まだ続いている雪渓を登っていこう。
それにしても・・・
あらためて見上げる外輪の内壁、スゴイ迫力だなぁ・・・。
柱のような岩がギッシリ並んでて、それが層をなしている・・・。
右側の外輪内壁を見上げたり・・・
左側の夏道がある方を見たり・・・
前を見たり・・・振り返ったり・・・
キョロキョロしながら登っていく。
先行者は、あそこからまた夏道に上がるところだ。
私の後から千蛇谷を登り始めた人の姿も そちらへ向かってる。
私は・・・どうする?
私は・・・
私は・・・
やっぱり まだ雪渓を登ってきたい。
枯れ草色のところは、最近まで雪渓が残っていたところだなぁ・・・
と眺めつつ、さらに雪渓を登って行く。
ひょえ~っ・・・
あの辺りの岩は、いつ崩れ落ちてきてもおかしくないように見えるじゃないか。
落石がないうちに急いで登りきってしまいたい一方で、
せっかくなので じっくり眺めながら登って行きたい気持ちも。
外輪と反対側にも、オモシロい岩がいっぱい。
あの岩は、薄い板が積み重なってるみたいだ。
ゴロンと転がった大きな石。
これは・・・もっと雪渓があった時に外輪側から落ちてきたのかも。
緑色の斜面に灰色の石がゴロゴロ・・・。
植物がほとんど生えていないところは、崩れやすいところなんだな。
大きさいろいろの石が 雪渓の上に転がっている。
落石や崩れなどの気配はないだろうかと 耳を澄ましつつ登る。
時々、あちらこちらから 鳥の鳴き声が聞こえた。
右側からも 左側からも。
あの辺り・・・
上の方は、大昔に石造りの建物か何かがあった名残のようにも思える。
下の方は、赤茶色っぽくて崩れやすそうに見える。
こちらも ちょっと赤っぽい。
だいぶ登ってきたなぁ・・・。
見上げたところが外輪のどの辺りなのか、分からないのが残念。
たまに 外輪を歩いている人の姿が小さく見えた。
お、ここを昨年も見上げた記憶があるぞ。
正面の外輪が近くに見えるようになってきたということは・・・
御室に近づいてきたということだな。
見えた! 高いところが新山、右側が御室だ。
御室への最後の雪渓を歩いてる人の姿が見える。
雪渓をゆるゆる1時間近く登って、ようやく御室付近まできた~。
・・・と、ここで立ち止まってしまった。
ここから左の雪渓を登って御室に上がろうか?
それとも、昨年同様、右側の雪渓を行けるところまで登って行こうか?
昨年の同じ時期に来た時は、右側の雪渓を登っていったけれど、
その先で雪渓が途切れてて、途中から石を登って御室に上がったんだった。
今年も 途中で雪渓が途切れている可能性は大きい。
前日のものなのか、下ってきたようなトレースはあるけれど・・・
今回は、ここから御室に登って行った方が無難かな。
と言っても、こちらの雪渓もけっこう急なので、
ジグザクに登って行こうと思った。
しかし・・・
斜面を斜めに登りながら、外輪側の雪渓をチラチラ見ているうちに、
やっぱり向こうの雪渓を登りたい気持ちが大きくなってきた。
ということで、
ここから少し下って・・・
結局 昨年と同じように外輪側の雪渓の方へ。
ところどころ雪面が硬くなっているところがあったので、
歩きやすそうな所を見ながら登った。
わ・わ・・・大量に石が崩れてる・・・。
御室側にある石を眺めたり・・・
外輪の内壁を眺めたり・・・
岩・石を眺めながら 登っていると・・・
御室側の石の間を埋めるように
コメバツガザクラがビッシリ生えているのが目に入った。
こんなふうにビッシリ咲いているコメバツガザクラを見たのは初めてだったので、
びっくり。
少し左へと回り込んでいったところに・・・
御室へと案内する矢印。
行者岳からの道が使われていた時のものだそうだ。
昨年は、この先で雪渓が途切れていたので、
この矢印を辿って いったん御室へと上がったのだった。
昨年よりも雪が少ない今年、
やはり ここから御室へ上がることになるかな・・・
と思って その先を見ると・・・
なんと、雪渓はまだ続いているではないか。
昨年と同じところから御室へ上がろうかと思っていたのだけど・・・
予定変更。
このまま雪渓を登っていこう。
行けるところまで もう少し。
・・・⑤へ続く・・・