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のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'24/06/20 鳥海山・鉾立より⑤…新山山頂~御室


意外にも、昨年の同じ時期に途切れていた雪渓は、
今年は繋がっていたので、
行けるところまで行ってみようと登っていく。

もし途切れているところがあったら、そこから御室に上がればいいや、
と思いながら。


すると・・・

 

雪渓は、途切れずに そのままスノーブリッジまでつながっているではないか!

 

「いったん御室に上がってコーヒータイム」と思っていたのだけど、
どうしようかなぁ・・・と思っていると、

 

ふと見上げたら、
新山に近い岩が もう向こうに見えてるじゃん!

また予定変更。
このままスノーブリッジに登って、新山の方へ行こう!


けっこう急な斜面だったのでドキドキしたけれど、
一歩一歩蹴り込みながら ゆっくり登っていき・・・



スノーブリッジに上がった。


東側には、虫穴から七高山の方へと歩いている人が小さく見えた。

 


外輪と反対側の 新山の方へ。

 

雪渓は ここまで。
・・・今回は新山に登らずに外輪に上がってもいいかな・・・と思っていたけれど、
ここまで来たら新山まで行くしかない!


奥に人がいるところが新山の山頂だな。
ここでチェーンスパイクを外し、ストックをザックに取り付けて・・・
岩だらけのアスレチックコースを進んで行く。

右を見ても・・・

 

左を見ても・・・

 

後ろを見ても・・・

 

溶岩が冷えて固まった岩だらけ。

 

それも・・・
板状節理らしき岩が いっぱい。




新山山頂に向かうところも

 


溶岩の岩の塔がいくつもあるみたい。

 

ガシャガシャと雑に積んでおいたようでもあり・・・
ガラガラと何かを壊したあとのようでもある・・・。

 

 

 

前に来た時は それほど意識して見ていなかったけれど、

 

新山の山頂付近は、板状節理の岩だらけなのだった!




その板が 横だったり斜めだったり・・・

 

縦になっていたり・・・。

 

ドロドロした溶岩が冷えて固まっていくまでの様子は どんな感じだったんだろう?
・・・と思いつつ、
足を置く場所、手で掴むところを見ながら登っていく。

岩だらけのこんなところだけど、


ツガザクラや・・・



コメバツガザクラ・・・


イワウメなどが生えて花を咲かせているのだから驚いてしまう。
そういえば・・・
以前、この辺りで「ガリガリ・・・」という音がしたので何かと思ったら、
オニヤンマガ小さいトンボを食べていてビックリしたことがあったな。

山頂の岩は狭い。
場所を譲り合って写真を撮ったり、ある程度の時間を過ごしたら岩から下りたり。

同じ頃に登山口をスタートして先に着いていた方が下りてくるのを待って
山頂に上がった。

外輪の向こうに庄内平野日本海も見える。




山頂の標示がある石、これも板状節理の石かも。

 

東側を見ると、
さっきすれ違った方がスノーブリッジへ下りようとしているところだった。
スノーブリッジの向こうには外輪。

 

七高山、その左に北峰と続く。

 

南側。

 

南西側。

 

向こうに、笠をかぶせたような石もあるね。

 

岩の間から 秡川ヒュッテが小さく見えたり・・・
康新道の方が見えたりも・・・。

 

溶岩の岩と・・・その向こうに広がる景色と・・・。


景色を眺めながら まだまだボ~ッとしていたい感じだったけれど、
後から登ってきた方々がいたタイミングで下りることにした。

 


登って来る時に通らなかった『胎内くぐり』へ。

 

こういう場所には、やはり特別なエネルギーを感じてきたのかな。

 

くぐり抜け、うまれかわる。

うまれかわったところで、気持ちが変わり・・・

そのまま外輪の方へは行くのではなく、
『切り通し』を通って御室に下りたくなった。

 

神奈川の方が まだのんびり景色を眺めている山頂を見上げ・・・




『切り通し』へ。
向こうの御室の方から来たことはあるけれど、
こちらから御室の方へ行くのは初めて。


下に残る雪渓の状態が気になっていたけれど、
上がっても大丈夫だった。


『切り通し』をもうすぐ抜ける辺りで振り返り、
山頂には 神奈川の方ではなく 別の方たちの姿があった。

 

『切り通し』をぬけて少し進んだところで
また振り返って見る。



岩が 芸術作品に思える・・・。

 

残雪の外輪や笙ヶ岳の向こうに 庄内平野日本海が見える・・・
って、すばらしい景色だな~とあらためて思う。

 

岩・石もオモシロいし、その隙間に植物が生えてる様子もオモシロい。

 

もっと向こうの方へも行ってみたい気持ちがあるけれど、
今回は このまま御室へ下る。

こっち側を御室へ下るのは とってもコワそうで避けていたけれど、
実際に下ってみると ゆっくりいけば大丈夫だった。


神社のすぐ上にある あの大きなヒビだらけの岩みたいなのが
『パン皮状火山弾』っていうんだな。

火山弾の表面は早く冷えて固くなるけれど、内部はまだ熱いため、
内部に残っていたガスが膨張して表面が破れてしまい、
パンの皮のように亀裂が入ってしまった・・・
そんな状態のものを『パン皮状火山弾』というのだそうだ。

「火山弾」だけだど ちょっと怖い感じがするけれど、
そこに「パン皮」という食べ物の言葉が付くと違う感じになるね。

 

10:50 御室に下りてきた。

 

かわいらしい狛犬の足元に・・・

 

『ふくらヨリ 九里』。

いつか夏道を登って『ふくらヨリ 八里』を見つけよう。

 

神社の石垣の隙間にチョウカイフスマが準備中。

 

 

御室付近は、ミヤマキンバイの花盛り。



御田ヶ原辺りから 私の少し前を歩いていたお二人が、
御室の“テラス”で昼食休憩中だった。

 

時計を見ると11時を過ぎたばかり。
私も ここで早めの昼食にしてから外輪に上がろうかとも思ったけれど、



外輪に上がって 七高山か北峰まで行ってからにすることにした。

 

あらためて見ると、
辺りに いくつか『パン皮状火山弾』があった。

 

この「→七高」と書いてある大きな石も、すごいんだよね。
毎度撮ってしまう。

 

山頂付近にチョウカイフスマの花が咲いてる頃に
また来たいな。

 

では、スノーブリッジの斜面をトラバースして 外輪の方へ行こう。

 

                       ・・・⑥へ続く・・・