遠くに広がる雲海と
頭上に鳥が飛んでいるような雲とを
何度も立ち止まって眺める。
前の晩 山頂小屋に泊まったという方々と
何度か すれ違った。
私も また山頂小屋に泊まって
山頂付近で 朝夕の景色を眺めたいなぁ・・・。
道のそばの斜面でも
足元でも
花たちが 笑顔で咲いている。
久しぶりに月山を歩くことができている私も、
きっと あちらこちらで笑顔になれていると思う。
斜面の石を眺めていたのだけれど、
その向こうに 春に登った雁戸山のギザギザして稜線が見えていることに気づいた。
稜線に上がり、
大きく息を吸って ぐるっと景色を眺めた。
三角点のあるところに、小さく人の姿。
柴灯森~金姥~姥ヶ岳・・・と続く稜線。
遠くに見えているのは・・・以東岳だろうか。
ガスで山々が隠れている日々が多かったので、
こんなふうに青空をバックにした景色を眺めることができるのが
とても嬉しい。
もうウメバチソウが咲く時期になったんだね。
ピークは過ぎたけれど、まだヒナウスユキソウが咲いていた。
石畳の道で 振りかえり・・・
木道に上がってから また振り返る。
私が何度も振り返って景色を眺めていると、
ジリジリした陽ざしの中を 日傘をさした方が追い越して行った。
木道から 石がゴロゴロした斜面の道になると・・・
今度は 東側の景色を 何度も立ち止まって眺める。
雪渓が遅くまで残る山頂手前には、
チングルマや アオノツガザクラなどの花が咲いていた。
少しずつ雲が湧き上がるようになってきている。
湧き上がる雲の影が斜面を動いていくのを眺め、
三角点のあるところに登っていった。
稜線から西側に伸びるヒダヒダ。
その向こうに庄内平野。
心地よい風に吹かれながら
足元の緑から遠くの青へとグラデーションになっている景色を眺めた。
朝日連峰も、その奥に飯豊連峰も、見えている。
うれしい~!
雲が どんどん押し寄せてくる前に、
朝日連峰や飯豊連峰が もっとよく見えるところに行こう。
💚
よしっ、朝日も飯豊も見えてるぞ。
このまま ずっと見えててくれ~。
山頂の向こうに見える月山には、
すでにモワモワしたガスがかかり始めていた。
せっかくだから、鍛冶小屋跡までちょっと下りて、
景色を眺めながらコーヒータイムにしよう。
朝日連峰の奥に飯豊連峰が見えている様子を何度も眺めつつ・・・
鍛冶月光の坂を下っていく。
ぽっかり浮かんだ雲の影がオモシロくてパチリ。
9:15 鍛冶小屋跡まで下りてきた。
心地よい風に吹かれながら
しばし コーヒータイム。
・・・④へ続く・・・