バテバテ状態だったけれど、
何度か伏拝岳まで登ることができて すごくホッとした。
伏拝岳分岐で休憩中だった方たちと しばしお話。
お一人は、天気予報を見て 横浜からいらしたそう。
こんな天気の時の鳥海山に登ることができて良かったですね!
私も こんな天気の時に鳥海山を歩くことができて良かった・・・。
15分ほど休憩した後、外輪を下り始めた。
時間はある。
キョロキョロ・ゆっくりのんびり下っていこう。
岩と岩の間から 前回歩いた千蛇谷コースの道が細いスジになって見えた。
千蛇谷に下りてゴロゴロした石を渡ってから歩く道の初めは、
溶岩流の堤防だったのかぁ・・・。
何度も眺めていた景色の中に 初めて気づくことがあると、
小さなことでも 何だかうれしい。
石が コメバツガザクラなどに すっかり覆われているのだろうか。
外輪の岩も、
ゴツゴツした岩だらけの新山も、
少しずつ少しずつ 植物に覆われていくんだろうか・・・。
赤くなったナナカマドの実が 外輪の道でも目を引く。
綿毛になったオクキタアザミ。
窪んでいるところには、
コバイケイソウやイワイチョウの葉が 秋色に変わってきていた。
チョウカイアザミも綿毛に。
そういえば・・・
山歩き1年目に 初めて鉾立から登ったのは、
ちょうど この時期だった。
千蛇谷コースを登り・・・
この雄大な景色を眺めながら下る時には
感動でいっぱいだったはず・・・。
右を見ても・・・
左を見ても・・・
素晴らしい景色だし、
ずっと向こうには 日本海も見えるんだもんね。
月山森の方を しばし眺める。
やぱり外輪からは ボタ池は見えないね。
ボサ森に窪んだ池塘があるのが見えて 気になった。
どんどん下ってしまうのが もったいなくて、
ちょっと下っては景色を眺める・・・の繰り返し。
文殊岳の北側の迫力の壁。
色を眺めたり、地形を眺めたり・・・。
時々 振り返るたびに
山頂は高く見えるようになっていく。
そう、外輪山も けっこう急なのだ。
雲がつくる影と 雲間から差す光で、
見える景色の雰囲気あ変わる。
14:10 文殊岳まで下ってきた。
文殊岳から見下ろしたところは、
毎度 撮りたくなる景色の一つ。
文殊岳から下り始めて間もなく、
岩の割れ目や・・・
ハイマツの間の石の隙間に チョウカイフスマ。
上の方のザラザラ・ガレガレしたところに咲いているのと、
雰囲気がちがうね。
オブジェみたいな岩。
こういうところは キョロキョロしないで歩く。
この辺は、
茶色っぽい土の上に、濃い灰色の角ばった石。
千蛇谷に外輪の影と
山肌を滑るように動いていく雲の影。
下の方に七五三掛が見えてきた。
急な岩場の下りが 2か所くらいあったかな。
見下ろすと、
千蛇谷に下りる途中のベンチに 座って休憩中の人たちの姿が見えた。
千蛇谷コースの方から声が聞こえていたのは あの方たちの声だな。
外輪山・千蛇谷分岐を通過。
足元に気を付けながら下り・・・
14:40 七五三掛まできた。
七五三掛で 景色を眺めながら一息入れ、
また下っていく。
さっき 千蛇谷に下りる途中のベンチにいた方たちが、
サクサクっと追い越して下っていった。
前回も撮ったトウウチソウ。
今回も撮る。
『御山大神』の祠も。
八丁坂の手前の この辺りも、
何となく好きな場所。
そういえば・・・
『蛇石流』って 千畳ヶ原に行く時の分岐の辺りしか意識していなかったけれど、
この辺りから始まっているのかな?
何となく眺めていて意識していないことが いっぱいあるな。
御田ヶ原分岐からは、
もう一度あの木道を歩いて
鳥海湖のそばを歩くことにしよう。
・・・と思いながら 八丁坂を下っていく。
あの斜面を登って 扇子森のゴツゴツな岩場を下るより、
鳥海湖の方へ行って河原宿の方へ下った方が ラクな気がするし・・・
そうでなくても、
鳥海湖のそばを歩いたり
長坂道T字分岐~河原宿~賽の河原の道が好きだということもあるし。
そんなことを思いながら、
草原の向こうの雲を眺めた。
・・・⑧へ続く・・・