ぐるっと景色を眺めながら 一息いれ・・・
大雪渓の西側斜面の道を登り始めた。
前日の雨で 水が溜まっているところがあった。
西側斜面の植物の色が 黄色くなってきているのを眺めながら登る。
東側を見れば、
朝日で光る草原をバックに・・・
トウウチソウがイキイキ。
段差の大きいところを登って ふと前を見ると・・・
うわ、いた! ( ゚Д゚)
さらに登って行くと・・・
下からは見えなかった雪渓があり、
あのスキーヤーが滑っていた。
ダ~ッと滑って終わってしまいそうな雪渓だけど、
この後 ポールを立てて滑っていた。
これから登って行く道の上空に、
クネクネしたヘビのような龍のような雲。
あの辺りは 西風と東風がぶつかるところなのだろうか。
斜面をジワジワ水が流れているところあり。
「こんにちは~!」と枯れ草から顔を出しているようなアカモノの葉と実。
何度でも見下ろしたくなる。
クネクネな雲が 外輪の上に移動して来た。
けっこう急な斜面。
振り返るたびに 高度感が増して行く。
西側斜面には、
よく見たら 茶色くなったニッコウキスゲの実が いくつもあった。
道の近くにあったものを覗き込んだら・・・
ツヤツヤ黒光りする種が入っていた。
そういえば・・・
ニッコウキスゲの実って、1本の茎に2つついてるものが多い気がするけど、
栄養がちゃんと行くように それ以上多くならないようにしてるのかな・・・。
・・・と思いながら登って行ったら、
あ、3つ。
さらに登って行くと・・・
4つのもあったじゃないか!
あの辺の実は、1つか2つ・・・。
ま、いろいろ あるってことだ。
あの方も、あちらこちらで立ち止まって景色を眺めていた。
滝ノ小屋の上の斜面から なんとなく同じようなペース。
右を向いても・・・
左の斜面を見上げても、
大きな石がゴロゴロ。
遅くまで雪渓が残るところは、もっと石がゴロゴロ。
この辺りから 向こう側へ。
渡り始めて 間もなくの所で、
この日 向かう予定の仙ヶ洞の手前辺りを見上げて確認。
反対側に上がる手前で追い越して行った方は とっても軽装備。
「今日は サクサクと七高山までね」
と言って 軽快な足取りで登っていった。
ふと目に入った石。
大きな石と小さな石は 違う石だ。
どうなって この状態になったんだろう?
前回 昼食休憩をとったこの辺りで 一休み。
前回 ボサ森の西側に残っていた雪渓は、
ぜんぶ解けてしまっていた。
この辺りには ミヤマキンバイの花が まだけっこう咲いていた。
その中に混じって咲いていたのは・・・
ミヤマキンポウゲ?
少しの間 なだらかな道。
何度見ても可愛いつくりのウメバチソウ。
アオノツガザクラが石に這いあがるように生えているのを眺めながら進んでいくと、
ハンノキなどの間を歩く道に。
ハンノキの下に控えめに 赤い実を付けたナナカマド。
その先は、石が積み重なってて・・・
ところどころに大きな段差もある。
よっこらしょ! と思わず声が出てしまうところも。
足元の植物たちに元気をもらいながら登って行き・・・
古い標柱のところまで来て
振り返って見る。
河原宿の小屋は もうだいぶ小さくなったなぁ。
ザラザラしたところを一歩一歩登っていき・・・
小雪渓を渡る辺りまで来た。
立ち止まって 向こう側斜面に目を向けると・・・
大きな石のところや薊坂の入り口で 休憩している人たち、
薊坂を登っている人たちの姿が 小さく見えた。
前回は 私もあの薊坂の方へ登って行ったけれど・・・
今回登って行くのは こっち。
仙ヶ洞より手前の左側に小さく白い看板が見えているところだ。
まずは このままガラガラした石の上を渡りながら登っていってみよう。
うっすら 踏み跡があるかもしれない。
・・・④へ続く・・・