『清水大神』で 景色を眺めた後、
今度は『とよ』の方へと歩き出した。
両側が笹の道。
一部、笹が こんな状態になってるところもアリ。
ここをぬけたら・・・
大きく息を吸い、景色を眺めながら登っていく。
振り返った景色も眺め・・・
毎度の石も眺めながら。
そして・・・
白く小さく青空に浮かんで見える月も。
静かで ゆっくりとした時間が流れるのを感じながら歩いて行くと
10:50 『とよ』まで来た。
ところが、
あの『ここは とよ デス』の看板が見当たらない。
看板があったはずの木の辺りを探したら、
文字の無い(書かれていない? 消えた?)看板が
片側だけ木につながった状態で ぶら下がっていた。
これが あの看板なのか 分からなかったけれど、
とりあえず 枝にひっかけて見えるようにしておいた。
毎度 目にしているものが見えなくなると、
それが 小さなものであっても
「どうしたんだろう?」と 気になるね。
小さな池塘は 青空を映して いつもの場所にあった。
全く変わらない、というものは無くて・・・
みんな少しずつ少しずつ変化しているんだよなぁ・・・
自分の周りのものも。
自分自身も。
前日までの雨で『とよ』でも水音が聞こえていた。
その水音を聞きながら景色を眺め、
また歩き出そうと足元に目を向けると・・・
あれ? こんなところに?
もしかして・・・産卵してる?!
後から先輩に訊くと、
このチョウは『ウラギンヒョウモン』で、スミレが食草とのこと。
写真を見ると 確かにスミレらしき葉がある。
近くにスミレの葉があるとしても・・・
こんな枯れ草の中みたいなところに産卵していてビックリだった。
『とよ』の辺りの雰囲気も好きで、
何度も振り返りながら 登って行く。
『とよ』から少し登っていくと、
また 笹の間の石の道。
雨が降った時に ここを水が流れた跡があった。
登るにつれ、
道の両側に 紅葉したチングルマの葉が見られるように。
シュッと三角みたいになった石。
その石を這うように生えたチングルマは まだ緑色。
今まで目にとまらなかった大きな石。
何となく目にとまってパチリ。
『とよ』が 遠くなった。
ここまで来ると、河原宿は もうすぐ。
あら、
ベニバナイチゴの葉が イイ感じに?食べてあるね~。
オオカメノキの葉も 食べられてる~
と 思いながらよく見ると・・・
いた!
もうすぐ河原宿、というところまで来て、
また ちょっとの間だけど笹!
笹をかきわけながら歩いて行き・・・
11:09 河原宿。
石のドームにある祠と その向こうの稲倉岳を眺めてから・・・
歩いて行く。
いつも眺める 石ゴロゴロの斜面。
その斜面を、
この日は ジワジワ水が流れていた。
雪渓が無くなってからは涸れている沢。
雨の後で、
水が流れている。
黄葉してきた葉の間を 青空を映した水が流れていく景色が いいな。
あちらこちらに生えているハンノキは
葉が茶色くなっているものをよく見かけるな。
分岐を右へ入って 長坂道T字分岐の方へ。
分岐から入ってすぐの沢にも 水が。
少し前に元気をくれる黄色の花を咲かせていたアキノキリンソウ。
今は綿毛に。
ニッコウキスゲは・・・
すでに種がすべて こぼれ落ちたものも。
遅くまで雪渓が残るところにも水がたまっていて、
そこで休憩している人がいた。
まだ一度しか歩いたことの無い愛宕坂も気になるね~。
向こうから こちらを眺めても、きっとイイ感じだろうな~。
石の道から木道になり、
なだらかなラインの尾根の向こうに 山頂や外輪が見えてくると間もなく・・・
長坂道に合流する。
11:29 長坂道T字分岐まで来た。
・・・③へ続く・・・