この日は、草紅葉の千畳ヶ原に行くことにした。
我が家の近くからも、千畳ヶ原が草紅葉になっているのが見えていたし、
1週間前に鳥海湖をグルっと回ったときには 色づき始めという感じだったので、
そろそろ良い感じなんじゃないか、と。
7時頃 自宅を出発。
笙ヶ岳から月山森の標高の辺りに 横に伸びたガスがあるけれど、
その下に色づいた千畳ヶ原が見えていた。
遊佐町に来ても まだ同じ辺りにガスがある。
さて、あのガスは この後どうなるか・・・。
ブルーラインの下の方は「紅葉には まだまだ」という感じだったけれど、
登るにつれ、少しずつ木々の葉が変わってきていた。
紅葉の時期には まだ早い平日、
8時半過ぎでも 鉾立駐車場には余裕あり。
上空をドンドン流れていくガスに、山頂が見えたり隠れたり。
御浜の辺りは 風があるかもしれないな・・・と思いながら準備。
登山口へ行く前に、鉾立山荘わきの展望台へ。
階段のそばには、赤い実をたくさんつけたナナカマド。
奈曽渓谷に薄いガスが流れているのが イイ感じ。
私のすぐ後から年配のご夫婦が上がってきた。
「生まれてから今まで ずっと瀬戸内海の島で過ごしてたから、
生きているうちに一度“外国”に行こうと思ってね~。
これが最後のチャンスかもしれないからね~」
と 明るい笑顔で話しかけて下さった。
そんなお二人の旅先の一つに ここを選んでいただけて嬉しいです!
お二人の話を聞きながら、
父が病気で無くなる9ヵ月前、
「勝田マラソンに参加するんだけど、一緒に行く?」
と誘って、両親と3人で勝田・水戸へ行ったときのことを思い出した。
・・・ずっとそばに付いていた母は、かなりドキドキ・ヒヤヒヤだったそうだけど・・・。
少し前、父にそっくりな顔の人と 鳥海湖のそばで会って
すごくビックリしたことがあった。
8:55 鉾立の登山口をスタート。
登り始めの辺り、少し色づいているのはナナカマド。
ようやく少しずつ色づき始めた感じの木々の中、
目を引くのは 真っ赤なナナカマドの実。
足元にオオバコ。
オオバコの葉も こんなふうに赤くなるんだっけ・・・?
名前を忘れた・・・。
オオカメノキも 色が変わり始めてる。
毎度のところで 稲倉岳の方を振り返って見る。
マイヅルソウの実も 真っ赤っか。
いつものように、展望台で奈曽渓谷を見下ろす。
トンボが飛んでいるのが見えたけど、
今年は少ないなぁ。
反対側を向いて 遠くの庄内平野を見る。
展望台の階段のそばのネジバナは すっかり茶色に。
実の中には どんな種が入っていたのかなぁ。
時々撮るシダ。
少し変わってきた色が素敵。
最近いつも撮るようになった場所でパチリ。
木々が色づき始めてますね~。
白い綿毛になっているのは・・・
クルルンと丸まった花が咲くクサボタンかな。
木道が終わり、石の階段に。
足元には、早くも茶色になって散ってしまったカエデの葉が。
岩の隙間に生えた小さな木の葉も紅葉。
ここでもトンボを見る。
いろんな植物のいろんな形の葉が 見られるところ。
それぞれの色に。
ドングリ、茶色くなってる。
石の上に イキイキしたコケ。
車の音が聞こえたので見下ろすと、
ブルーラインを上ってきた車が見えた。
お、山頂が見えてる。
いつものように、あのアーチの奥に山頂が見えるところを撮ろうと思ったら・・・
さっきは見えたのに、ちょうどガスに隠れてる~。
道のわきの植物たちが素敵で、
ついつい立ち止まって眺めてしまう。
フツーのドングリより でっかい実を発見。
ここまで45分。
きょろきょろしながら ゆっくり登るので、
最近は このくらいはかかる・・・。
向こうの斜面も 少しずつ色づき始めてる。
ふと目の前を何かがヒラヒラ飛んだので見ると、
アサギマダラではないか。
まだ咲いていたアザミにとまって吸蜜を始めた。
そろそろ南の方へと渡っていくのだろうか。
登って行くにつれ、足元の草も少しずつ秋色に。
県境の少し手前から お話しながら登ってきたSEさん。
しばらく忙しい期間が続き、
この日は 本当に久しぶりの山歩きだそうだ。
山岳会にも所属しているというSEさんと、
いろんな山のお話をしながら登って行く。
私も登ったことのある山について 一緒に盛り上がったり、
私がまだ登ったことのない山々のお話を 興味津々でお聞きしたり。
久しぶりだと言いながら サッサッと歩いて行くSEさん。
今日は どの辺りまで歩く予定か訊ねると、
「ホントに久しぶりだから、御浜まで行けたらいいなぁという感じ」
とのこと。
10:22 賽の河原まで来た。
「私は ここで少し休んで行くから、先に行って」
とSEさんが言うので、私はそのまま先へ進むことにした。
・・・②へ続く・・・