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のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'24/10/05 イヌワシ観察会に参加

 

この日は イヌワシみらい館のイベント、イヌワシ観察会に参加することにした。

いろんな雲が出ている空をチラチラ眺めつつ、
イヌワシが飛びそうな気象条件になるかな~と思いながら湯ノ台に向かった。

 

受付をし、まずは館内の研修室で この日の流れをお聞きした。
参加者は 15名くらい。
講師は ネイチャーカメラマンの斎藤政広さん。

みなさん、よろしくお願いします。

その後、マイクロバスで移動。


・・・ここ何日か 天気の関係で餌を食べていないだろうから、
   お腹を空かせていて 今日は餌採りする可能性がある・・・
とのことで、期待しながらバスに乗った。


移動先は・・・
いつも三脚が並んで 鳥見の方たちが何人もいる『のぞき』。
ガスがありますね~。

「さっきまでは ガスで真っ白だったんだよ」
と 先に来ていたスタッフの方が言った。


双眼鏡を持っていない私は イヌワシみらい館の貸し出し用のものをお借りした。
双眼鏡の使い方をスタッフのHさんから教えていただいてから
さっそく双眼鏡で あちらを眺めてみた。

生きもののようなガスの動きを眺めているだけでもオモシロイ。
でも・・・ガスより見たいイヌワシの姿は なかなか見えない。


ガスが どんどん流れてきて、
下の方が見えなくなったり ガスが晴れて見えたり・・・の繰り返し。

 

高原ラインの上の方を見上げると 青空が見え、
西から雲が流れていたんだけどなぁ・・・。


イヌワシが生息・営巣する場所の環境、狩場について・・・などなど、
待ちながら いろいろなお話をお聞きした。


なかなか イヌワシらしき姿は見えない。


遠くに小さく、黒い鳥が飛んでいるのが見えたという方がいたけれど、
私には 残念ながら見えず・・・
時間が過ぎていく。

そんな時、
「アサギマダラだ」
という声が聞こえたので振り向いて行ってみると、
ヒラヒラ飛ぶアサギマダラがいて、
まだ咲いていたヨツバヒヨドリの花にとまった。

こんな小さな体で何千kmも飛んで海を渡っていくのだからスゴイ。



その近くで タムシバが赤い実をつけていた。

 

『のぞき』に来て30分が過ぎた頃、
イヌワシの棲む環境を知るということからも、ちょっと林の中に入ってみましょう」
と 斎藤政広さん。

鶴間池へのコースの方に入っていく。

 

 

10月中旬になったけれど、ブナの林はまだ黄緑色に近かった。

 

苔の生えたブナの幹に、小さなキノコ。

 

こんにちは。

 

久しぶりのブナ林。気持ちがいい。

 

美しいブナの林が 奥の方へと続く。

 

『第2のぞき』までは行かず、
ほんの少し下った辺りで折り返し。

 

ブナの林を眺め、また戻っていく。

 

 

 

 

 

キレイなブナの木々。
黄葉するのは いつ頃だろうか。

 

『のぞき』に戻ると、少しガスが晴れてきたような・・・。

陽があたっている  あそこは?

『屏風岩』だそうだ。
今まで何度も『のぞき』で鶴間池を見下ろして眺めたけれど、
屏風岩の方を見たことは無かったな。


あっちには 崩壊地。
ああいうところがイヌワシの狩場になるのかぁ・・・。

残念ながら時間になってしまったので、
バスでイヌワシみらい館に戻ることになった。
やはり この日の状況では 見るのは難しかったようだ。

イヌワシみらい館に戻り、研修室で斎藤さんのお話をお聞きした。
鳥海山イヌワシ保護の歴史」
「斎藤さんの「自然に対する考え方、これからの付き合い方」
など スライドや資料を見ながら。

資料の中の
「人も自然の一部、一部なのだけど、もう仲間にしてもらえないようなところまできているように思います」
「人類は自然を破壊するという愚かしいこと・・・(略)・・・には加担しないように
 注意深く 考える人になれるよう心がけたいと思っています。
 そして自然の微笑みを享受できる生き方をしていきたいと思っています」
という文章が心に残った。

自分の生活の中には 自然を破壊することにつながっているモノやコトが 
実はたくさんあるのだろうと思うけれど、
気づかずにいることが きっと多いと思う。
せめて気づけるところから・・・。


講師の斎藤政広さん、
イヌワシみらい館のスタッフのみなさん、
ご一緒したみなさん、
ありがとうございました。


観察会は午前で終了だったけれど、
この日 同じテーブルにつき、バスでも隣りに座った岩手の女性が
午後からも『のぞき』に行ってみようかな~と言うので、私もご一緒させていただくことに。

一緒に 鳥海山荘で昼食を食べ、
ふたたび『のぞき』へと向かった。

『のぞき』に行ってみるも、
やはり 午前と同じような状況。

後から やはり観察会に参加された仙台のご夫婦も到着。
午前中もいらした河北町の方と5人で、
いろいろ話をしながら 鳥待ち。

普段から 車中泊しながら あちらこちらに鳥見に行っているという仙台のご夫婦から、
「鳥見」「鳥撮り」の人たちのこと?をいろいろお聞きし、
へぇ~とか ほぉ~とか 驚いたり感心したり。

「3回に1回くらいしか見ることができないけど、
 他の方と情報交換などをしながら 鳥を待つ時間も楽しい」
のだそうだ。

好きな物事によって いろんな世界?があるんだなぁ・・・
と思った。

 

お喋りしている間、
景色は ガスが流れて白くなったり晴れたりの繰り返し。

 

13時半頃に来て 2時間以上が経ち・・・

 


少しずつ 夕方の光になってきた。

岩手の方は 酒田に宿泊とのこと。
仙台のご夫婦は 車中泊になりそうな気配。
そして、3人とも 翌日も『のぞき』に来るかも、とのことだった。

河北町の方が先に帰り・・・
私も 帰ることにした。

みなさん、楽しい時間をありがとうございました。