何度も立ち止まって景色を眺める。
ガスが帯状に流れている。
下界からは、中腹に横に伸びるガスが見えているのだろうか。
ドライフラワーのようになったハクサンシャジンも・・・
フサフサした草も・・・
生きもののように 動き・うねり・流れるガスも・・・
目に映るものが みんな素敵に感じられ、
幸せな気持ちでいっぱいになる。
西側には、ガスの向こうに月山森が見えてきた。
シブい?色の景色も いいぞ。
「ここまで来たら もう少しだよ~!」
と 上からSさんの声。
そうですね!
外輪が見えた~。
ガスせ外輪が見えないかも、と思ってたけど
見えてよかった。
河原宿に着いたときも 見えますように!
八丁坂を登り終え、道は なだらかに。
いつも気になるダケカンバ。
今この時、外輪を歩いている人がいるんだろうな・・・。
(写真を拡大したら、歩いている人の姿が 右側に小さく見えた!)
雪渓が残っていれば この辺りは水音が聞こえるところ。
「水たまりだなぁ・・・」
と、Sさんも沢の様子をチェックしていた。
石のくぼみに 小さな紅葉。
12:09 河原宿に到着。
沢には ほとんど水なし。
月山森まで行ってもいいかな、とも思ったけれど、
すぐにガスに隠れることが多いようだし 西鳥海もガスで見えない可能性大なので、
今日は 河原宿までにしよう。
間もなく あの小学生たちと引率の先生方も到着し、小屋の近くで昼食タイム。
同行していたジオガイドの方や八幡インタープリターの方々は河原宿小屋の前で。
Sさんと私も小屋の前に座って昼食休憩。
「あの辺りには、ニッコウキスゲが い~っぱい咲いてたんだよ~」
と、前に広がるチシマザサを見ながらSさん。
ここにオレンジ色のニッコウキスゲが咲いている様子を想像してみた。
実際に見てみたかったなぁ・・・と残念。
山も 少しずつ少しずつ変わっているんだもんね・・・。
スゴイ速さで流れているガスに隠れたり・・・
見えたりしている外輪を見上げながら、
1時間近く のんびり河原宿で過ごした。
小学生は 酒田市の小学校の4年で、
本当は7月に予定されていた登山だったが、7月は雨降りの日が多くて登れず、
この時期に変更して登ってきたという。
この時期の鳥海山、こんな天気の鳥海山も 良かったのではないだろうか。
小学生が 外輪をバックに集合写真を撮っている時、
同行して来たジオガイドの方が
「これ、“雪虫”の幼虫じゃないかなぁ~」
と 小さな虫を見せて下さった。
へぇ~・・・。(゚Д゚)
この方も “昆虫少年”だったのかもしれない。
13:00 Sさんと私も 河原宿からの下山を開始。
・・・④へ続く・・・