雪が 少しずつ増えてきている。
陽ざしは 少しずつあたたかくなっている。
赤と白。
空気を閉じこめた氷の模様がオモシロい。
こっちの氷には、小さな粒がいっぱいだ。
こっちの氷は、曲線がきれい。
あちらこちらにある氷などを
目に入るたびに眺める。
もう解けかかってきてるけど、霧氷もある。
雪のある景色、やっぱり いいなぁ・・・。
ゴリラの横顔のような岩にも 雪が。
いつもの場所で 振り返って眺める。
この辺りは、下って来るころには どんな状態になってるのかなぁ。
できれば このまま雪が残っててくれたらいいけれど、
あたたかい日差しが さんさんと降り注いでいるからなぁ・・・。
キレイな曲線の氷も・・・
空気を閉じ込めた氷も・・・
紅白の組み合わせも・・・
霧氷がついた植物も・・・
今のうちに見ておこう。
・・・と思いながら歩いて、
9:02 賽の河原まで来た。
河原宿へ抜けるところにも 雪。
水路の辺りにも 雪。
まだ 水音はあまり聞こえていないけれど、
下ってきた頃には 雪解け水の流れる音が響いてるかもしれない。
そんなことを思いながら
今度は御浜の方へ。
池塘は・・・
少し雪があるけれど、青空を映してるね。
ここを登っていくと、また景色がグンと変わるんだろうな・・・。
なんて思いながら歩いていると、
道のすぐそばの笹の葉についた霜が目にとまった。
うわ~・・・きれいだなぁ・・・
そして、祠のある石のドームは、
陽のあたる東側の雪は すでにとけていた。
キョロキョロしながら ゆっくり登っていると、
後ろから来たのは・・・
あ! アカツカさんじゃないですか!
お久しぶりです~!
しばし、アカツカさんと お喋り。
・・・私、キョロキョロしながら ゆっくりペースで登るので、
お先にどうぞ・・・
と言ったら、
・・・最近、上まで行こうという気持ちがあんまりなくて、
のんびりゆっくり歩いて 途中で景色を眺めながらコーヒー飲んで下る感じです・・・
とのこと。
そういうこともあるかも。
・・・アカツカさん、美容院のお仕事が忙しいからじゃないんですか?
いろいろお喋りしながら ゆっくりのんびり登って・・・
9:44 御浜まで来た。
アカツカさん、
素敵な笑顔をありがとうございます。
御浜小屋、さすがに昨晩は泊まった人はいなかったみたい。
向こう側には どんな景色が広がっているかな?
と ドキドキ・ワクワクしながら歩いて行くと・・・
鳥海湖の周りも・・・
扇子森の方も・・・
長坂道の方も・・・
薄っすら雪景色になっていた。
そしてなんと、
月山の右奥に朝日連峰、さらにその右奥に うっすら飯豊連峰も見えるではないか。
今年は 遠くが霞んで見えない日が多かったので、見えて嬉しい。
幸治郎沢にも雪があるなぁ。
見下した鳥海湖にも。
白・青・茶の組み合わせが素敵だ・・・。
さて、どこまで登って行けるかなぁ・・・。
時計を見れば、まだ10時前。
私の キョロキョロ・ノロノロペースでも、
昨年登った伏拝岳までは登って行けるんじゃないだろうか。
「御浜でコーヒーを飲みながら これからどうするか決める」
というアカツカさんに挨拶し、
扇子森の方へと歩き出した。
・・・③へ続く・・・