限界杉のそばで一息いれ、折り返す。
いつでも どこの山を歩いても そうだけど・・・
同じ道を歩いていても 登りと下りとでは景色が違って見える。
目に入るものが違ったりもするし。
想像していたブナ林の様子とは違ったけれど・・・
そうか、この時期は こうなんだよな・・・と知ることができた。
５日前に外輪から見下ろしたところを歩くことができ、
積雪期以外の道を歩くことができた。
そして・・・
この道が祈りの道だったということを、
少しかもしれないけれど 感じることができた。
この静かな道を歩くことそのものが
祈りだったんだろうな・・・。
浮き石や落ち葉の下に隠れた石もあるので 気を付けて下って・・・
あっと言う間に 台地の端まできてしまった。
ここから あちらこちら急なところがある道を下っていく。
今は下に見えている あの鳳来山まで
それほど時間がかからず着いてしまうだろうな。
ところどころで見える遠くの景色を眺めながら下っていく。
・・・そうそう、ここを登ってきたんだよね・・・
と思うところもあれば、
・・・あれ？ こんなところ あったっけ？・・・
と思う所もあったりしながら。
積雪期は尾根を直進して月光坂にいくところ、
無雪期は 斜面の東側を。
尾根を回り込んで行くと・・・
奥に鳳来山が見えるようになる。
斜面に生えた根曲がりの木々の間を
木の枝につかまりながらぬけ・・・
ブナの高木を西側に回り込むと
祠のある所に出る。
下ってきた方を振り返って見る。
またマユミの実を眺める。
実がパカッと割れて 中からぶらさがるように真っ赤な実がついてるって、
なんて可愛らしいつくりなんだろう・・・。( ´艸｀)
横堂から左の道に入って家族旅行村の方へ下りてみようか、
と 一瞬思ったけれど、心細すぎるので来た道を戻ることにして・・・
もう一度 月光坂の方を振り返る。
・・・積雪期の様子を思い浮かべながら。
巻き道と鳳来山山頂への分岐。
まだ１度しか歩いたことのない巻き道も気になるけれど・・・
薄暗い感じなので止めておく。
直進して 鳳来山山頂へ。
石の上や間を歩いたり・・・
苔生した木の根をまたいだり・・・。
こんなところを歩くと、
鳳来山も ゴツゴツした石の山だったんだなぁと思う。
赤くてカワイイけれど・・・
足元にもあるので気を付けたいツタウルシ。
大きな石の間に根をのばして立つブナを眺めたり・・・
石に生えたコケを眺めたりしながら登り・・・
１１：５１ 鳳来山山頂に戻ってきた。
毎度のように 西側の景色を眺め・・・
東側を眺め・・・
そして 歩いてきた方を振り返る。
不安な気持ちが大きくて のんびりゆっくり過ごすということはできなかったけど、
この時期の限界杉まで行き、
ブナ林を眺めてくることができて良かったな。
・・・⑤へ続く・・・
