イノシシらしき足跡に ショックを受けるも、
とにかく滝ノ小屋まで行きたい気持ちで 大きな声でおしゃべりしながら登っていく。
ザワザワした気持ちになりながら登っていると、
後ろから 何かが登ってきた音が聞こえて ビックリ!
振り返ると・・・
単独の外国人男性がスゴイ速さで登ってきたのだった。
2人で必死に? 身振り手振りとカタコトの英語で
クマの足跡のこと、上はアイゼンやスノーシューがあった方が良さそうなことを伝えると、
行けるところまでいってみる、というようなことを言って ダ~ッと登っていった。
軽装備の人だったけど、いろんな山を登り慣れてるのかもしれない。
そう思いながら ふたたび登り始め、
少し行ったところで振り返ると、
おなじみの山々や庄内平野が見え、元気が出てきた。
道のそばの木々の様子を見ながら、
積雪期の強い敷設をしながら登って行く。
そして・・・
大きな石が積み重なっているのを見て、
ウスメ岩はもうすぐかな・・・と思ったりしながら。
私が ゴツゴツなものにカメラを向けている時、
向日葵さんは こういうカワイイものを見つけてカメラを向けてる。
だいぶハッキリ外輪が見えるところまで来たね~。
陽ざしがポカポカあたたかい。
勘違いして 葉を開いちゃうよね・・・。
大きな石の間に 薄っすら雪がのっかってるようになった。
雪の下が空洞になってはいないかとドキドキしたけれど、
大丈夫だった。
石に生えたコケが 陽を浴びてイキイキして見える。
もう木々が低くなったと思っていたけれど、
この辺りで また少し高くなった。
そして・・・
こんな足跡。
新しいものではないけれど・・・クマだ、たぶん。
景色を眺めながら 深呼吸。
この時期、動物たちも 歩きやすい登山道を歩いているのだろう。
大きな石の上にあったのは・・・ウサギの足跡かな?
まだ消えない雲海の向こうに神室連峰。
神室山から杢蔵山までをいつか縦走してみたいなぁ・・・。
雲海の上を歩いて蔵王の方まで行けそうな気が・・・
しないな、さすがに。
そして・・・
月山・朝日連峰。
こんなふうに景色を眺めながら登れるって うれしい~。
景色に元気をもらって さらに登って・・・
また立ち止まって景色を眺める。
振り返った方、東側に雪庇ができた時の積雪期の様子を思い出す。
東側を見下ろすと、鳥海高原ラインの車道の急なカーブが見え・・・
手前には草津川の緩やかなラインが見えた。
少し左に目を移すと・・・
車道の終点の建物が、グンと近い高さになっていた。
ゴツゴツした大きな石が出てきたぞ・・・と思いながら登って行くと、
バン、と目の前に 大きな岩。その下には 祠。
ここが『ウスメ岩』かぁ・・・。
ウスメ岩の前を右に曲がりながら登り、
一段高いところに 道が続く。
ミヤマキンバイ、まだ花が咲いてるじゃないか。
大きな石の上に、何かの標石が倒れていた。
この標石のこと、「『酒』『山』…オレが大好きなもの」って書いてた人がいたな。( ´艸`)
うお~っ・・・外輪が大きく見えるところまできたよぉ・・・。
八丁坂も近くに見えるよぉ・・・。
なんて思ってたら、
間もなく 案内板のところに出た。
雪の中に この標柱と案内板が見えると
うれしいんだよなぁ・・・。
「あと ちょっと下ると 滝ノ小屋だぁ!」・・・って。
私たちを追い越して行った外国人の方の足跡は 左の八丁坂の方へと向かっていた。
私たちが向かう滝ノ小屋の方へと続いていた足跡は・・・
うわ! なんてこった!
クマ鈴をジャラジャラ鳴らし、また大きな声でおしゃべりしながら
滝ノ小屋の方へ。
橋の板は すでに取り外されていたけれど、大丈夫。
石を渡って向こう側へ。
11:15 滝ノ小屋に到着~。
青空をバックに 外輪もスッキリ見えて、サイコー!
近くを流れる沢にも 雪があるね。
こんな様子もキレイだなぁ・・・。
・・・なんて眺めているうちに、もう少し登って行きたくなった。
だって、小屋の前よりも・・・
ちょっと斜面を登った あの辺りの方が、
遠くまで景色が見えて 昼ごはんを食べるのにいいんじゃないか?
・・・ってことで、
向日葵さんの返事を聞いたか聞かないかのうちに
雪解け水が流れる斜面を登り始めた。
向日葵さん、この辺は いかがでしょうか! \(^o^)/
11:25 ここをこの日の最高地点とし、
景色を眺めながら 昼食休憩。
こんな天気の日に登ってくることができて、ホントにうれしい。
あたたかな陽ざしの中、トンビもグルグル輪をかいて飛んでいた。
( 白糸の滝の岩壁の方から 見えないくらいの速さで
シャ~ッと斜面すれすれに飛んでいった小さな鳥もいて ビックリ!)
ポカポカと暖かな陽差しの下、
のんびり過ごした。
・・・④へ続く・・・