山を歩く時に必ず見る・目に入るのは植物たち。
葉をかじったのは誰だろう? ウサギ?
その葉の中をエカキムシ(ハモグリバエやハモグリガの幼虫だそうだ)が食べながら進んで行った痕は
模様みたい。
花が咲くのは 数年目からだそうだけど・・・
1年目の姿がこんなふうだと知った時は驚いたなぁ。
今年の春は、シュンランの実をあちらこちらで見かけた。
翌年の春に実が完熟し、実が割れて粉のような種が飛ぶらしい。
(私が見た時は すでに実が割れて 種は無くなっていたものばかり・・・)
今まで気づかなかっただけなのか、実がならない年もあるのか・・・
種は、地中に共生菌があることで発芽するらしい。
昨年は大凶作だったブナ。
今年は たくさんの花が咲いた。
雄花がしおれて?きたころ、ツン!としているのは実。
足元には、昨年の殻斗に生えてきた『ブナノシロヒナノチャワンタケ』。
ブナの殻斗にだけ生える菌類だそうだ。
目に入ると撮りたくなる ウバユリの実。
まだ少し種が残ってる。
中島台レクレーション広場の管理人さんが、以前
「1つの実に種が何個入っているか調べてみたら、500個くらいあったよ~」
と教えて下さってビックリしたっけ。
こんなにたくさんあると “なんとかベル”みたいな感じ。
杉林が伐採され、林床の植物に陽が当たって目に付くようになった。
あれ? つぼみが無い?
辺りを見ると、ツボミが無くなっているカタクリが 他にも。
誰が食べたんだろう?
植物が地面から出てきて開いていく様子はおもしろい。
コケの上に落ちたトチの実にも 少しずつコケが・・・。
こちらは、コケの間から顔を出して花を咲かせてる。
まだ閉じている葉が何だかコウモリのよう。
ブナの大木に空いた穴の中に、毎年カタクリの花が咲いていた。
今年見たら、何年目かの小さな葉があった。
あと何年かしたら また花が咲くだろう。
どんなものなのかは分からないけれど 目に入ると撮ってしまうものの一つ、
ロクショウグサレキン。
落ち葉の茶系の色の中に この色があると、キュンとなってしまう。
菌糸が青緑色の色素を持っているのだそうだ。
青緑色の木のチップを煮出し、この色素を利用して羊毛や絹糸を染める
『ロクショウグサレキン染め』という技法もあるそうだ。
(けっこう手間がかかるみたい・・・)
倒木や朽ち木などのいろんなところから 新しい芽が顔を出しているのを見かけるたびに、
たくましさ・強さを感じる。
林の中で見上げると、
木々の葉が 陽の光を分け合っていることがわかり、ホワッとした気持ちになる。
花が咲く前の植物は、
その中にエネルギーをいっぱいにため込んでいる感じがする。
ミズバショウって、水の中でも こんなふうに芽が出て葉が伸びてくるんだな~
・・・と、あらためて思ったりして。
イワイチョウも。
湧水の流れの中に生えていた『ナガサキホウオウゴケ』。
けっこう流れのはやいところに生えているそうで、
そんな場所で 最初どんなふうに生えたのか不思議だ・・・。
小さな花がまとまって咲く植物は、
そのまとまりを何となく見て過ぎてしまうことが多い。
たまに 小さな花をよ~く見ると、その可愛らしさに感動したりする。
ユキザサ。
サワフタギ。
鳥海山や月山を歩いている時には、私の場合
笹や灌木のすぐそばに咲いてる様子を見かけることが多いので、
神室連峰を歩いた時に 稜線に咲くシラネアオイを見た時には
違う花のように感じられた。
水の中の石に生えた植物、まるでオブジェのよう。
あの環境が好きなんだなぁ。
何度見ても 迫力?を感じてしまうトチの花。
ネコノメソウを見る時は、いつも花が咲いているところをパッと見るくらい。
器に入っているような小さな茶色の種を初めて見た。
マツの実生に出会えると感激!
ぴよよ~ん・・・
湿度によって外側の
たくさん種類があって、パッと見ただけでは分からないのがスミレ。
(・・・というか、覚えようという気持ちがすでに無くなっている。(;^ω^))
葉の出方?付き方にも いろいろあるんだなぁ。
葉の付き方がオモシロいと言えば・・・これ。
それぞれにあった環境、好きな場所に生える。
杉林の中にポツンと生えたホオノキ。
なぜ・どんなふうにして ここに種が運ばれて発芽したのかな・・・。
昨年 南雁戸山で見かけ、気になっていた『クロミノウグイスカグラ』。
鳥海山にも生えていることを知り、探しながら ゆっくり登っていったら・・・
あった! しかも実がなっていた。別名ハスカップ。
知らなかったから気づかなかったけれど、
道のそばに何か所かであるのを見かけた。
今まで見たカラマツは すうっと上に伸びている木ばかりだったけれど、
笹谷峠近く、冬の強い風雪が吹き付けるところに生えたカラマツは、
樹高が高くなく、幹がクネクネしていた。
環境で違うんだな~。
ギンリョウソウ。
『腐生植物』と聞いたことがあるけれど、
今は 実態に合わせて『菌従属栄養植物』とされているそうだ。
このギンリョウソウ、「ツツジ科」の植物なんだって。
先っぽが黒くなっているのは どういうものだろう?と思っていたら・・・
これは受粉した後で、
受粉はマルハナバチ、種子散布はモリチャバネゴキブリがしているそうだ。
「この植物は この生きもの」という組み合わせがあるのが すごい。
スミレの実。
実が割れて 種がはじけ飛ぶ様子を見てみたいなぁ・・・。
種がはじけ飛んだ後の実の他に、黄緑色の実があるぞ? と思ったら・・・
これは『閉鎖花』といって、つぼみのまま中で自家受粉して種をつくるのだそうだ。
花の時期が終わると、この『閉鎖花』で種を量産!
これはミヤマカタバミの実。
スミレと同様、花の時期が終わると閉鎖花によって実をつくり、自家受粉して種子をつくるらしい。
スミレのように アリが種を運んだりするのだろうか?
コウゾの雌花。初めて見た。
コウゾには 雄株・雌株・混合株があって、
混合株にできた実は 甘いらしい。
初めて見た花といえば・・・
サルナシの花も。
マタタビの仲間のツル性植物。
実は“和製キウイフルーツ”と言われるそう。(確かに甘かった)
南屏風岳~不忘山の稜線で見かけた『ヒロハノヘビノボラズ』。
縁がチカチカした感じの葉がオモシロい。
よく見なかったけれど枝にトゲがあるそうで、それが名前の由来になってるみたい。
雁戸山や不忘山では たくさんのアズマシャクナゲに出会った。
ツボミから、どんなふうに こんもりと咲いて行くのかなぁと思ったら・・・
ツボミから 折りたたまれた花弁が伸びて・・・
外側が倒れて 開くスペースを準備をしてから・・・
一つ一つの花が開いて こんもりとしたまとまりになるのだった。
不忘山と南屏風岳の間で。
赤っぽい土と石のところに、小さな葉が出ていた。
ここに最初に目を出した葉は、どのようにして ここに顔を出したのだろう?
山の岩場に生えている、葉がヘビのように細長い『イワヒゲ』。
近づいてよく見たら、花が細長い葉の途中からこんなふうに咲いてた。
パッと花が咲いた様子は もちろん素敵だけれど、
その前後の様子も気になる。
これは、花が開く前のハクサンチドリ。別の花みたい。
これはたぶん、花の後。
ショウジョウバカマの実が割れて、中から細が長い種がたくさん出てきていた。
笹巻のような形の実の中にどんな種が入っているんだろうと思っていたので、
見ることができてうれしい。
ショウジョウバカマは、花が終わるとヒョロロ~ンと茎をのばす。
種を遠くまで飛ばすためだとか。
意外に思ったのは、タムシバの実。
実が赤く色づく頃には ボコボコした形になってるのに、
まだ緑の時には こんな感じなのかぁ・・・。
実ができかけのカエデ。
上手く撮れなかったけれど、チョウみたいに見える。
この前の段階の様子も気になるな。
コメバツガザクラ。
花しか見てなかったけれど、小さくモリモリした感じの実が。
コメバツガザクラだけじゃなく、
花が咲いてる様子は見ていても それ以外の様子を見ていないものがほとんどだな。
県立自然博物園のガイドウォークの時に出会った粘菌2種類。
拡大すると“ニョロニョロ”がいっぱいいるような『ツノホコリ』と・・・
長いウインナーに棒をさしたような『サビムラサキホコリ』。
粘菌は、今のところ自分で気づくのが難しい。
夏の終わりの鳥海山で会えて嬉しかった植物。
幸治郎沢を登る少し手前で チョウジギク。
幸治郎沢の登り始めの辺りから少しの間に咲いていた ミソガワソウ。
タイミングが良かったのか、今までで一番 たくさん株があったかも。
晩秋の林の中で目に入った『ノササゲ』の実。初めて見た。
写真では伝わらないけれど、赤紫色がキレイだった。
生き抜くため・子孫を残すための植物の仕組みや知恵に
いつも驚かされる。
他の生き物とつながって 生きている共生関係にも。
私が見たり知ったりしたのは、ほんの一部。
まだまだ 見たことがないもの・知らないことがいっぱいいっぱいあるんだなぁ。