鶴岡山岳会の山行にお誘いいただき、
秋田・山形県境に位置する甑山に行けることになった。
以前から行きたいと思いながら 独りで行くには不安が大きくて行ったことが無かった山だ。
心配だったのは 天気と登山道の状況。
予報は ちょこちょこ変わっていて、曇りや晴れの時もあれば 雨になる時も。
そして、気温を見ると前日も当日も一桁で、氷点下になる時間帯もあるのだった。
甑山は 急峻な岩峰ということなので、
急な道に濡れた落ち葉が積もり、さらに薄っすら雪がある可能性も予想し、
チェーンスパイクも準備した。
朝6時過ぎに出発。
東の空は朝焼け。

天気は下り坂のようだけど、
予報では 曇りで経過しそうだった。
灰色の雲の下、雪の白が浮かび上がる月山。

そして・・・
上の方が灰色の雲に隠れた鳥海山。

道の駅 庄内 に集合。
R47を通って真室川の方へ。
大きな製材所や、廃校となった小学校や中学校のそばを通り・・・
途中立ち寄ったのは奥羽本線の大滝駅。
現在は区間運休中。

接する県道とホームとに高低差があり、2階建てになっていた。
2階には待合室、1階に下りるとトイレあり。
及位駅までは山形県、その先は秋田県。

新庄方面。

秋田方面。

その後、前森山林道に入り 登山口の方へ。
長い林道のところどころに 掘れた箇所があり、ゆっくりゆっくり進む。

林道のそばには立派な杉の林。

登って行くと、木々の向こうに前森山が見えてきた。

ようやく到着した前森山登山口の駐車スペースには、車が2台。
1台は 少し前に林道の途中で先を譲った仙台ナンバーの車。
もう1台は スタートして間もなくすれ違った地元のキノコ採りの方のもののようだ。

車を降りると やはりヒンヤリして少し肌寒い感じがしたけれど、
思っていたほどではなかった。
8:57 右側に杉林、左側にブナを中心とした雑木林を眺めつつ、
前森山登山口をスタート。

薬師如来の祠あり。

濡れた落ち葉の道を 緩やかに登っていく。

林の中には それほど草木が伸びていないので、
見慣れた林と ちょっと雰囲気が違っていた。

林の中のところどころに、大きな岩。
溶岩が冷えて固まったもののようだ。

あれ?車のタイヤの跡だぞ?なんて思っていると、
目の前に小屋があった。

右側の小さい方は バイオトイレだそうだ。

大きい方は・・・
『悠森舎』という名前の小屋のようだ。

小屋の中に掛けられていた手描きの案内地図。

甑山周辺は 加無山県立自然公園の一部になっていて、
ブナの原生林・美林、カツラの巨木があるようだ。
甑山は山岳信仰の霊場として崇められてきたことが案内図からもわかる。
鎌倉~室町時代には修験の地として栄えたようだ。
また、
大きな文字で書かれた『矢島街道』は『殿様街道』とも言われ、
江戸時代に秋田の矢島・本庄・亀田などの藩が参勤交代の際に往来した道だそうだ。
分岐を『女甑山の大カツラ』と書かれた方へ。

ブナの木々が美しく、キョロキョロ眺めながら歩いて行く。


新緑の時期にも いいだろうなぁ・・・。

葉の縁をかじったのは 誰だろう?


林の中には、老木や倒木も。

倒木には・・・ツヤツヤ・プルプルもなものがあったりも。

他の木より明らかに大きな木。

これが『女甑山の大カツラ』か? と思ったけれど、違うみたい。

案内図の中の『仏陀の木』かなぁ・・・。

この木から さらに少し進んだところに・・・
『女甑山の大カツラ』。


残念ながら、幹は空洞になり・・・

枝が 折れてしまっていたけれど・・・

迫力がある。

林の中での存在感は やはり大きい。

ところどころにある大きな岩も 存在感あり。

大カツラを過ぎると、
道は 少しずつ登りに。

倒木があったりすると、道がハッキリしなくて キョロキョロ。

雪の上に先行の方々の足跡を確認したり・・・

木々の向こうに 姿を探したりしながら行く。

徐々に急になっていく斜面を、
あちらこちら眺めながら ゆっくり登っていく。
目にとまった木があると、
見あげて眺めたり 幹に触れてみたり・・・。

この木は・・・何カンバ?
北側、木々の向こうに 女甑山。

南東側を振り返ると、遠くに神室連峰らしき山が見えてきた。

斜面を登り切ったところが 男甑山と女甑山の鞍部 甑コル(『男女のコル』)。
まずは そこを目指して 見上げるような斜面を登っていく。

南側の木々の向こうには、男甑山の東斜面が見えてきた。

さらに登って行き、振り返ると・・・
さっきより見えるようになった山々。
あの尖がりは 小又山ではないか!

登ったことのある山が遠くに見えると、やはりうれしい。

先にコルに着いたTさんの姿が見えた。

9:54 甑コルに上がった。

木々の枝の間からは、
さっきまで良く見えなかった火打岳も確認。

これから 男甑山や女甑山に登ると、
さらに遠くの山々が見えると思うと楽しみだ。
・・・②へ続く・・・