マツの木の下で一息入れている間、
鳳来山の方へ続く尾根の方からは ゴォ~ッという風の音が ずっと聞こえていた。
急斜面を登り切ったところでは
南高ヒュッテで休憩して下山するか 少しでも鳳来山の方へ登ってみるか迷ったけれど、
マツの木の下で尾根の方から聞こえてくる風の音に耳を傾けている時点で、
「このまま下山せずに ちょっとでも登ってみよう」という気持ちになっている。

心だけでなく頭でも もうちょっと登ろうということにして、
吹き付ける冷たい風に備えて ウェアを1枚重ねた。
11:22 マツの木の下から歩き出した。
まだ積雪が少なく、重い雪で細い木々が傾いているので
歩けそうなところを見ながら歩いて行く。

とりあえず夏道に合流すれば 少しは歩きやすいかな・・・

と夏道の方へ行ってみたものの、
夏道も 細い木々がかぶさっているところがあり、
歩きやすそうなところを探しながら 尾根の方へと登っていった。

かくれ山分岐の少し手前で ようやく夏道が歩きやすくなった。

かくれ山分岐まで来た。
まだ雪が少なく、分岐の道の様子が まだ何となくわかる。

かくれ山分岐から少しの間、夏道は窪んだところを進むので、
雪がたまって 埋まりそうな感じがしたので・・・
斜面を登ることにする。
雪が積もったら、やっぱり こっちだよね。

斜面を登っている間は それほどでもなかったけれど・・・
登り切ると 強風が。

少し北側に目を移すと、上の方はやはり灰色の雲がかかっていた。

東側の斜面を見ると、
尾根を越えてきた風雪で、木々の根元が白くなっていた。

スッと伸びた木々の枝にも、雪が付いている。

斜面の木々を眺めながら歩いていくと・・・
おっと、ここからは夏道の方が歩きやすそうだぞ、
という感じになったので・・・

今度は夏道を登って行く。
まだ雪が少ないと、歩きやすそうなところを探しながら
夏道を歩いたり 夏道を外れて歩いたり ・・・になる。

思った以上に風が冷たく感じられ、寒いなぁ・・・と思いながら登っていると、
辺りがフワッと明るくなった。
立ち止まって見上げると、
ドンドン流れる雲の向こうに、青空があった。

このまま青空が広く見えててくれたらいいんだけど。

一瞬 陽が差して、細い枝に付いた雪?氷?がキラキラ光った。

木々の様子を見ていると
こんなふうに白くなるくらいの風雪は どんな状況なんだろうと思う。

この辺まで来ると、鳳来山の手前付近が見えるんだよね~。
積雪期には 向こうから この辺りも見えるんだ。

あ、鳳来山の山頂付近が見えてる。
木々が真っ白だ~。

あそこまで登っていって 木々の様子や辺りの景色を見たいなぁ・・・。
東側の斜面を少し下ったところに、
樹形の美しいブナの高木が何本も立ってるんだよね~
・・・と目を向けてみたものの、手前の木々で良く見えなかった。

もっとたくさん雪が積もったら あの木のそばまで行きたいところだけど、
今はまだズボズボ埋まってしまいそうだし 歩くのが大変そう。

これから どのくらい雪が積もるのかなぁ・・・。

尾根の東側の木々を眺めながら歩いていくと、
目印になる木のところに来た。
ここから緩やかに少し登ると、ブナの大木が並ぶ尾根に出る。

うわ・・・この辺も風が強いところなんだな・・・。

ブナの大木ゾーンの手前、雪面が少し波打っている。

このすぐ東側にも、樹形のキレイなブナの高木が立つ。
強い風雪が吹き付けたブナの枝が 雪の重さで垂れ下がってる。

尾根付近のブナは こんな感じ。
立っている場所で、だいぶ変わってくるなぁ・・・。

ブナの大木のところまで来た。
前回より少し雪が増えた分、木のそばに行きやすくなっていた。
(まだ ズボッと埋まるところもあったけど )

いつからだったか、
積雪期は ここで立ち止まって景色を眺めるようになった。

南西の方。
遠くに少し見えるはずの庄内平野、霞んでよく見えない。

西側。
晴れていれば、遠くに日本海も見えるのにな・・・。

北西側。
上の方が ガスで見えない・・・。

ブナの大木が並ぶところ。
夏道を歩く時は、何度も見上げながら歩くのだけど・・・

積雪期は、夏道の東側の波打つ雪庇の上を歩く。

でも、まだ雪庇が小さくて ズボッと踏み抜きそうなので・・・
この日は 夏道を歩くことにする。

ちょっと小高くなってて雪庇ができるところ。
ここの雪庇も まだまだこれからですなぁ・・・。

その東側斜面は こんな感じ。
ウサギ・トレースがあることが多いんだけど・・・ナシ。

私の定点観測地の一つになった、ちょっと小高い所に上がった。
道の向こうに急斜面、その右奥に鳳来山、続く左奥に大黒台。
ここからも さらに冷たい風が吹きぬけるところなんだよね~。(;^ω^)

大黒台のブナ林、さっきより霞んできている。

東側、木々の間から奥に見えるはずの家族旅行村も 霞んでよく見えない。

風の音は さっきより大きくなっている。
ここから さらに風は強くなっていくよ? どうする?

ここまでも、重い雪のラッセルに 予想より体力が削られてしまってるし。
それでも 行けるところまで行きたい気持ちがあり、
もう少し歩いて行ってみることにした。
小高い所から下ったところで振り返って見る。
自分のトレースが、戻ってくるころには消えてる可能性もあるなぁ・・・とパチリ。

空が さっきより薄暗くなってきたなぁ・・・。

スタートした時は まだ青空が見えて 時折 陽も差していたので、
「あわよくば横堂の雪庇の様子を見ることができたら嬉しいなぁ・・・」
なんて思っていたのだけど、

いざ歩き出したら 雪が重くて急斜面の一歩一歩がきつかったし・・・
さっきより 少しずつ風が強くなってきてるし・・・
空は 薄暗くなってきてるし・・・
このまま登っていくかどうか、迷うようになった。

一つ目の急斜面に来た。

斜面の様子を眺め、夏道を登っていく。
急なところを登り切る手前は、
夏道の雪が深そうなので 木の近くに上がる。

登り切った向こうは、眺めているとドンドン寒くなって行きそうな景色だった。

この辺りも 風雪が吹き抜けるところだもんね。
その分 雪庇ができるんだけど、雪庇はまだ小さかった。

ゆっくり登っていくと・・・
道にかぶさるように、西側斜面の木が1本倒れてきていた。
最近 折れたようだ。

下をくぐって さらに登る。
ちょっと急なところは、夏道の雪が深そうなので・・・

木の近くに上がった。

ところが・・・
いつの間にか降り出していた雪が少しずつ強まり・・・
風も強まって・・・

辺りは だんだん吹雪になってきてしまった。

「ここまで来て この吹雪かぁ~」と思ったけど 仕方がない。
予報からしても 遠くから見た雲の様子からしても 予想できたことだし。

スタート地点での青空が鳳来山・横堂まで続いてくれたらよかったけど、
そうはいかないよね・・・。
「鳳来山山頂まで もう一登り」というところだったけど、
吹雪は さらに強まる可能性があるし・・・
鳳来山山頂は さらに強風が吹き抜けるし・・・
ここまでにして 折り返すことにしよう。

横堂付近の雪庇の様子を見ることができたらいいな、と言う気持ちがあっただけに
鳳来山の少し手前で戻るのは悔しい感じだけど・・・

2026年の初山歩きは、ここまで。
・・・④へ続く・・・