10分ほどの休憩の後、再び歩き始めた。
青空の下、美しいブナ林の中の雪の斜面を登っていく。
木々の影を眺めたり・・・
樹皮についたコケや地衣類を眺めたりしながら。
少し斜度が増しても、
楽しくて嬉しくて ワクワク。
ふと見ると、
スタート時に前方上に見えていた湯殿山が、
いつの間にか 横に見えるようになっていた。
あちらこちらにあるブナの大木を 立ち止まって眺めたりも。
ブナの幹の様子や枝の広がり方も様々。
斜めに伸びてるブナ。
11:44
「もう その辺が大門海沼ですね~。」
登りやすい雪の状況で 沈み込みもあまりないので、
あっという間に ここまで登ってきた感じ。
「前回は、もう少しあっちの方に出ました。」
「そうですね~、周海沼の方から登ったら、もう少しあっちの方に出ますね~。」
ここからどうするか。
この先、急斜面を登れば姥沢なんだけど・・・。
「今から姥沢まで上がって大丈夫ですか?」
「全然大丈夫ですよ。」
「じゃ、姥沢まで行きたいです!」
「西側に回って登っていくと、少し傾斜が緩くなりますけど・・・」
「正面の斜面を登っていきたいです! いいですか?」
「いいですよ」
「ありがとうございます!」
斜面が急な分、どんどん標高が上がっていく。
大門海沼までは ほぼ真っ直ぐにガシガシ登ってきたけれど、
さすがに そうはいかなくなった。
徐々にペースダウン。
ジグザグに登る。
ブナの木々を眺めたり・・・
(ブナの大木に クマの爪痕)
湯殿山を眺めたり.
登っていく斜面を見上げたり。
「なかなかしないコース取りですね~。(;^ω^)」
・・・私のワガママをきいて下さって ありがとうございます!
キツイけど楽しいっす!・・・
何歩か登っては立ち止まって 斜面を見上げ・・・
また 何歩か登っては 立ち止まって斜面を見上げ・・・
時々振り返ると、
木々の向こうに遠くの景色が見えるようになっていった。
「もしかして、あそこが姥沢じゃないですか?」
と訊くと、
「う~ん・・・もう一段くらいあったかな~」
とIさん。
「もう一段あったとしても、ここまで来たら登るしかないですね!」
「そうですね~」
木がまばらになったところで振り返ると・・・
うわ~~~朝日連峰が全山見える~!
この辺りからは 雪が固めになり、今までのようには登れなくなった。
「スノーシューの前爪で蹴りこむようにするといいですよ」
とアドバイスをいただき、
Iさんが蹴りこんでステップをつけて下さったところを一歩一歩登った。
っしゃ~! 急斜面を登り切ったぞ~!
12:20 急斜面を登り切り、稜線に上がった。
「うわ~い! \(^o^)/
Iさん、ありがとうございます!!!
おかげさまで 姥沢まで登ってくることができました~!!!」
まさか こんな天気になるとは!
真っ青な空に真っ白な月山!
そして・・・
朝日連峰も全山見える!
「駐車場の方に行ってみましょう」
駐車場の方に向かう足元には、
風がつくった波模様。
湯殿山も 美し~~。
「向こうが 西ノ平ですか?」
「そうですね~。奥に日本海も見えてますね~!」
山々のヒダヒダがスゴイ・・・。
姥沢駐車場に到着。
リフトのある尾根の上の方の木々、霧氷で白くなってる。
あの木々の感じもイイなぁ・・・。
「湯殿山に人が見えますね~」
「ホントだぁ~」
気温が高めの日もあったからか、急斜面にクラックが見えたりして・・・。
姥沢駐車場で ぐるっと景色を見渡しながら昼食休憩。
・・・④へ続く・・・