9合目の佛生池小屋を出たのは 15時半前。
朝 登山口をスタートしてから すでに11時間が経った。(;^ω^)
ここから8合目の駐車場までの下り、気を付けていきましょ~。
いろんな緑色がある斜面。
こんなふうに、石・岩のそばや隙間にチョコンと生えてる植物は
ついつい撮りたくなってしまう。
斜面にたくさん咲いているトウゲブキの黄色が、元気をくれる。
前方に見えてきた弥陀ヶ原を、東から西へとガスが流れていた。
私たちが歩いて行く頃には どうだろうか。
先を歩くYさんが立ち止まって眺めていたのは・・・トンボ。
「『ミヤマサナエ』のメスですよ」
へぇ・・・初めて見た。
同じ道を通っても、
登りと下りとでは 違うものが目に入ったりする。
斜面を見下ろしたところに咲いている白い花は、ナナカマドかな?
ガスが流れる様子が素敵で、何度も立ち止まって景色を眺めた。
ニッコウキスゲを撮ろうと構えていたところに、ちょうどトンボがやってきた。
前方、モクモクな雲の上は青空。
体もマダラ模様のアサギマダラ。
弥陀ヶ原に下る前のケルンまで やってきた。
何かが 動いて こっちへ来るぞ?! と、立ち止まって よく見ると・・・ 鳥!
ビンズイという鳥のよう。
私たちがいても 飛んで逃げるわけでなく・・・
虫をくわえながら、辺りをキョロキョロ見回しつつ トコトコ歩いて通り過ぎて行った。
前方をサ~ッとガスが流れている。
振り向いてみると、さっき歩いていた所がガスにおおわれていた。
最後の?急な下り。
このニッコウキスゲ、朝はツボミだったのではなかったか?
と 思い、思わずパチリ。
何だか視線を感じた気がして振り返ると、石が私を見ていた。
木道に上がり、木道の両側の花や池塘を眺めながら 駐車場の方へ。
逆さまにとまっているトンボ。
・・・ではなく、水に映るトンボでした。
青と緑と赤と。
池塘に、フワフワな雲が映っていた。真っ白でモクモクな積乱雲も。
17時 下山。
8合目より少し下にある雲で 鳥海山も庄内平野も見えないな・・・。
・・・と思っていたら、
雲の間から 少し陽が差し込んで、
向こうには うっすら『天使の梯子』が のびていた。
スタートから約12時間半。
朝の光に輝く弥陀ヶ原湿原を眺めたり・・・
肘折コースや岩根沢コースに少し入った辺りで のんびり景色を眺めたり・・・
あちらこちらで ガスが流れる景色を眺めたり・・・
素敵な時間を過ごすことができた。