750m付近を過ぎて振り返ると
遠くに日本海も見えるようになっていた。
急な斜面を登って緩やかになった辺りにも 大きなブナの木々がたくさん。
そして、ヤドリギや その跡がついたブナもたくさん。
木々の向こうの壁を時々眺めながら行く。
動物の足跡が見えないな~と思いながら 登ってきて、
ここで この日初めての足跡。
ど~ん!
すっかり無くなっているけれど、あの上には大きな雪庇があったに違いない。
岩が見えているところにも何日か前までは雪があったようだ。
南東側を見れば、山頂が。
どちらを向いても 初めての景色で、ワクワク。
木々の奥に あんなふうにチラッと見えると、
「もっとよく見えるところまで行ってみたい!」と思ってしまうよね~。
うひゃ~。スゴイ迫力だぁ~。Σ(゚Д゚)
しばらく立ち止まって眺めていると、
「バキッ!」
「バリバリ・・・」
みたいな音が 時々響いて来るのだった。
ずっと眺めていれば、そのうち雪が崩れる瞬間を目にするかもしれない・・・
と思うほど。
そして・・・
ここが 「細尾根」というところか!
この状況では、怖くて とても歩けませんな。(;^ω^)
ということで、細尾根の東側の斜面をトラバースすることに。
先行者のトレースは、少し先で東側の尾根に渡っているので、
私もそこで渡ることにする。
( この斜面のトラバースが、この日一番てこずったところ。(;^ω^) )
東側に登ると、
樹形のキレイなブナの大木がたくさんあった。
そして・・・
西側には、迫力の壁が まだまだ続く。
壁を見上げたいり、かっこいいブナを眺めたり。
足下には さざ波。
奥に、八丁坂~外輪山が見えてきた。
右側が八丁坂で・・・その左側が七五三掛の辺りかな・?
見る方向が違うと、ちがう印象。
七五三掛から何度も見下ろした辺りを、今 歩いているんだなぁ・・・。
人らしき影は見えない。
みなさん、もうずっと上の方を登っているのだろうか。
ビシビシッ・・・
バキッ・・・
という音が聞こえるたびに、ドキッとして壁を見上げる。
康新道の方は、今どんな様子なんだろう。
この天気、向こうを歩いている人たちもいるんだろうな・・・。
ふと見ると、遠くに白く見える山々が。
特徴的な形の山は岩手山、その左側は秋田駒ヶ岳か。
900mを越え、振り返った景色も だいぶ変わってきた。
ここまで来ることができて、嬉しいなぁ・・・。
・・・③へ続く・・・