鞍部から登り返して行き、
視界が開けたところで南側を見ると・・・
なんと、粟畑から続く稜線の向こうに 大朝日岳~中岳~西朝日岳が見えているではないか。
(小朝日岳も ちょっと)
障子ヶ岳山頂まで行ったら、朝日連峰の主稜線がキレイに見えるだろうな~
と思ったら、
頑張って登るぞ~と言う気持ちが出てきた。
しかし・・・
ここまでの急登の連続、気温の上昇、ジリジリ照り付ける陽ざしで
なかなかペースが上がらない。
何度も立ち止まって景色を眺めたりしている間に 後からお二人が登ってきた。
「しばらく登っていなくて久しぶりの山なので、キツくて・・・」
と言って登って行った方たち。
「今日は 天狗小屋まで行かずに そのまま周回して下ります」
とのこと。
「もうすぐ紫ナデですね。頑張りましょう!」
と 励まして下さった。
・・・ありがとうございます!
久しぶりの山に障子ヶ岳を選ぶということは、
朝日とか飯豊とかガンガン登っている方たちなのかもしれないなぁ。
急な道を一歩一歩登り・・・
ちょっとなだらかになると・・・
そこは 片側が切れ落ちたザラザラな道。
ザラザラで斜めになったところを 気を付けて進んで行くと・・・
道が急になる手前で
ヒメサユリが 励ましてくれた。
石に細い木がかぶさって伸びているところ、何か記憶に残ってるぞ、
と眺めながら そばを登り・・・
もう少し登ると・・・
お二人の姿が 向こうに見えた。
少し先に さっきお話した方たちの姿が見えると、
自分も あそこまで行こう、という気持ちになる。
振り返ると、
下には 今 登ってきた道、
遠くには、雲海の上に村山葉山が見えた。
こんなところもあるけれど、
慌てず急がず足元をよく見て登れば大丈夫。
ここを登り切ったら・・・
紫ナデと その向こうに山頂が見えた。
進行方向の左側は こんな感じ。
ずううっと下の方から水音が聞こえていた。
「朝日連峰の主稜線も だいぶ見えてきたよ~」
と、ヒメサユリが励ましてくれた。
アカモノの花も いっぱい。
下の方では すでに実になっていたので、
花もみることができて よかった。
急な道を登りながら ふと振り返ると、
ずっと奥に うっすら鳥海山の笙ヶ岳あたりが見えた。
向こうも雲海が広がっているようだ。
8:54 紫ナデに到着。
先に到着したお二人は、エネルギー補給中。
北東の方?には月山。
そこから左側に目を移していくと、鳥海山の西側が見えた。
おやつを食べてから
障子ヶ岳山頂の方へ歩き出した。
木々の間の道をぬけると・・・
これから歩いて行く道が
小さなアップダウンを繰り返しながら 障子ヶ岳山頂へと続いているのが見えた。
東側に目を移すと、
雲海の向こうに 5月下旬に登った雁戸山が見えた。
その右側には蔵王も。
自分が歩いた山が遠くに見えると 嬉しいなぁ・・・。
・・・な~んて思いながら眺めていると、
あのお二人が来たので、また先に行っていただいた。
うわ~い!
こんな景色の中を歩けるなんて、うれしいなぁ・・・。
登り始めの急登がキツかったけど、戻らなくて良かったよぉ・・・。
足元にバラバラと落ちていたのは、サラサドウダンの花。
少し前まで咲いていたんだな。
次のピークへの登っていき・・・
登り切ったところで振り返ると、
向こうに紫ナデが見え、遠く雲海の向こうには村山葉山が見えた。
その先へ歩いて行くと、
道のすぐそばに シャクナゲの花が咲いていた。
真っ白でなく、薄いピンク色が少し入っているところがステキ。
少しずつ近づいてくる山頂。
そこへ向かう道。
障子ヶ岳の迫力の北側斜面が見えてきた。
次に 木々の間を抜けたところでは・・・
斜面の斜めの模様?が目に入った。
この辺りが隆起した跡なのかもしれない。
東側の急斜面に残る雪渓は、中先沢だろうか?
鳥海山や月山とは違う種類の岩。
その様子をボ~ッと眺めていると・・・
「何を見ているんですか?」
と、後ろから来た方が声をかけて下さった。
「岩です」
福島から来たというその方は、
「こんなに暑くなるとは思ってませんでした~。もう汗だくです~」
と言って登って行った。
さぁ、ここからまた 急な登りになるぞ。
まずは、今の福島の方がいるところまで。
道のそばには、色の濃いウラジロヨウラクなどが咲いていた。
次は、あのピークまで、ひとがんばり。
足元に ハクサンチドリが。
さぁ、あそこまで登り切れば、
そこから東側にある山頂までは すぐだよ。
山頂の標柱も見えている。
西側の景色を眺めたり・・・
道のそばに咲くヒメサユリを眺めたり・・・
ナナカマドを見て 前回登った時の紅葉の景色を思い出したりしながら
一歩一歩登って行き・・・
登り切ったところで振り返ると、
歩いてきた道が下に見えた。
そして・・・
向こうには障子ヶ岳山頂、
奥に朝日連峰の主稜線の連なりが見えた! \(^o^)/
ここまで来ると、
登山口から続いた急登でのキツさがウソのように 体が軽く感じられるから不思議だ。
ルンルンな気持ちで歩いて行き・・・
10:05 障子ヶ岳山頂に到着。
ますは、無事に山頂まで来ることができて良かった。
予報より早く青空が広がり、朝日連峰の主稜線が全部キレイに見えて嬉しい。
どど~んと目の前に大きく見える以東岳には もう感激!
独りで歩くことが不安だったけど、思い切って来てよかった。
そして・・・
登り始めの急登がかなりキツくて戻ろうかと思ったけれど、戻らずに登ってきて良かった。
・・・③へ続く・・・