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のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'24/04/13 鳥海山山麓・長坂道付近を散策①


以前 鶴間池、鳳来山などに案内していただいたOさんから
鳥海山山麓の長坂道付近を案内していただけることになった。

やわらかなピンク色のサクラと 鮮やかな黄色の菜の花を 眺めつつ、
集合場所の『しらい自然館』駐車場へ向かった。

『種まき爺さん』、作業中。




『 gallary &  tearoom  sui 』のそばを通って しらい自然館の駐車場へ。

待っていて下さったOさんに挨拶。
この日の大まかな流れをお聞きした後、最初に向かったのは・・・

藤井公民館(旧  白井小学校)。
西側に大きな東屋があり、『 SUNSET POINT 』と書かれた看板が。 
( 「夕日かがやく町で 愛を!」という言葉も・・・(;^ω^))


どんな景色が見えるんだろうと思いながら行って眺めてみる。


菜の花畑になっているところが これから『藤井ひまわり畑』になるところかな?

小高いその場所からは 遠く日本海まで見え・・・

少し右に視線を移すと 飛島も見え・・・

 

左に視線を移すと・・・
庄内平野、霞んではいるものの 奥におなじみの金峯山~母狩山~湯ノ沢岳も見えた。


庄内平野の北から南まで見えるじゃないですか~。( ゚Д゚)

この景色を眺めながら、
庄内藩郡代だった白井矢太夫の 藩校致道館の学田構想に基づいて
1800年から開発されたという農地のこと・・・
鳥海山の湧水を集めて配水する堰づくり・・・
その堰からの湧水を利用した米作り・生活・・・などなど、
湧水と人々の生活との深いつながりを説明いただいた。


次に行ったのは藤井公園。

 


湧水を引くための用水路を少し見に行った。

 

今のような道具があったのではない時代に、
どれだけ苦労して堰を造ったのだろう・・・。

 



 

 

 

高低差の測量しながらの工事。

 

使う道具も 現在のものとは違っていただろうし・・・

 

どれだけの時間と労力をかけてつくられたのだろうと思った。

 

 

 

教えていただかなければ、
「きれいな湧水が流れる沢」としか思わなかっただろうけど・・・

人がつくった堰だった・・・。

 

生活していくために。

 

 

 

 

地形や地質など いろいろ調査するために、

 

山に何度も入って 登ったり下ったりしながら歩いたりもしたんだ・・・。

 

 

 

この曲がり方などは、自然な流れではなさそうなので、
明らかに つくったものだということがわかる・・・。

 

2つの堰が並んでるところも。
いざという時に 高い方の堰から低い方の堰へ水を分けて流せるようにしてある所もあった。

高いところを流れているのが 山ノ神ノ沢。
低い方が 大堰口沢。

 

 

浅く流れが速いところで、
Oさんが立ち止まり、じい~っと流れの底を見つめていた。

水路の中に手を入れたOさん。

その手にはコケが。
ナガサキホウオウゴケ』というコケだそう。
なるほど、鳳凰の羽根のようだからか・・・。

「けっこう流れの速いところに生えるから、
 最初のコケが どうやって生えたのか不思議なんだよね~」

・・・確かに!




あれは・・・別のコケ。

 

赤土のところに、ポットホールのような穴あり。

ポットホールの最初のきっかけだって、不思議だよね~。

 

 

「この辺りは、堆積岩の上に溶岩が流れてきたんだね~」

 

 

「向こう側は、こっち側と違う溶岩なんだよ」

 

何度も噴火しているから、
いつ・どこから流れてきた溶岩が どの順番で積み重なっているのか・・・
地質を調べるときには大事なのだそうだ。



岩壁の上から水が落ちているところがあった。

平らになっている部分にある苔生した石は、
置かれたものではないかとのこと。
・・・そんな感じがします!


ヒノソのそばに出た。

 

 

 

 

 

「前、向こう側の斜面が イワウチワの花でいっぱいだったんだよね~」
と Oさん。

良く見えなかったので、とにかく撮って拡大して見たら・・・
あちらこちらに イワウチワの花が咲いていた。
たくさん咲いていたら見事だっただろうな・・。



沢のそばの石の上で会ったのは・・・どなた?

 

ヒノソを見下ろすところまで登ってきた。

 


サクラのつぼみが準備中。
この花が開く頃の山の雰囲気も素敵だろうな・・・。

 

 

 

こんなところにも用水路があるということに驚いた。
どんな工事だったのだろうか・・・と。




カエデの木が生えた大きな石の下からも湧水が流れ出ていた。





 

そこから少し歩くと 山ノ神の近くに来た。

 

山ノ神ノ沢のそばを少し歩いてみる。



丸みがあってツルンとした石は、
上流から転がってきたのだろうか。

 

ここにも『ナガサキホウオウゴケ』。

 

 

 

「ここは、尾根を横切る形で用水路をつくってありますね」
・・・すごい!

 

湧水を流し運ぶ思いの強さが伝わってくる。

 

山ノ神の祠のそばを通り・・・

 

駐車場に到着。

クマ避けに「パン! パン!」と鳴らしてから・・・


11:30ちょっと早めに 昼食休憩。

食後のコーヒーのために、
山ノ神ノ沢の右岸側から出ている湧水を汲みに行く。

「沢の左岸側は堆積岩だから 湧水は出ていないんだよ」

なるほど・・・。


湧水が出ているのは 溶岩のおかげなんだなぁ・・・
と あらためて思った。

湧水で淹れていただいたコーヒー、ごちそうさまでした!

 

                      ・・・②へ続く・・・