では、熊野岳から地蔵山の方へ下りま~す。
雪が少ししか積もっていないので、大丈夫そう。
少し下って振り返って見る。
足の置き場をみつつ・・・
ズボッと埋まりそうな方へ行かないようにして・・・
順調に下って・・・
石畳のような道に合流。
こっちは、登りで歩いた道。
木の陰には、まだ小さな植物が顔を出していた。
振り返って見る。
前方の地蔵山の方には 雪がほとんど無い。
少ししか離れていないのに、こんなに違う・・・。
熊野岳の方を振り返って見る。
朝は、木道が雪で滑るだろうからと 左の地蔵山を通ってきたけれど、
何だか 木道の方を通っていきたくなった。
「え~っ、大丈夫か~?」
という もう一人の自分の声が頭の中で聞こえるけれど、
行ってみる。
しまった~。やっぱり滑るよ~。
山頂駅が近くに見えるのになぁ。
恐る恐る 一歩一歩 ・・・ゆっくりゆっくり・・・じゃないと進めなくて、
時間がかかる。
よし、もう少しだぞ、というところまで来て、恐れていたことが。
横木のないところで滑って転んで、右手中指を突き指してしまったのだ。
滑ると分かってる木道を下りで使ったのは自分なので、自業自得なのだけど。
積雪計?
「無事に刈田岳まで行ってきました~」と鐘を鳴らして・・・( 無事じゃなかったか? )
山頂駅へ入り・・・
重ねていたウェアを脱いでから、ロープウェイに乗り込んだ。
山麓駅に着いて、地蔵山の方を振り返って見た。
少し前まで雪の上を歩いていたのが不思議な気持ちだった。
日が短くなり、小雨降るR112を通って帰宅する頃には、
東の空に月が出てきていた。