少し下ると一気に視界が開け、
これから下っていく尾根が ずうっと向こうの方へと続いていた。
草刈りがされていて ありがたい。
でも、狭い道の左側は急斜面。
気を付けて下って行った。
あれが 清川行人小屋かぁ~。
ずっと下の方に見えるぞ。(;^ω^)
要所要所、ガイドのSさんが声をかけて下さった。
眺望の良いところがあったり・・・
足元が見えづらく 枝の下をくぐるようなところがあったり。
石の大きさも段差も様々なので、転ばないように気を付けて下る。
これは、シャクナゲの実かな?
時々ちょっと立ち止まって景色を眺め、
また下り始める。
おや? これは・・・
ハクサンシャジンみたいだけど・・・何だか違うぞ。
ということは、ミヤマシャジンか。
初めて見たかも~。( ´艸`)
雑木のトンネルの中へ。
すでに実が赤くなっているオオカメノキ。
スゴイ姿になっている フリンジ付きの木は・・・ダケカンバ?
真っ赤になったタケシマランの実、見っけ。
足元をキョロキョロ見ながら下っていくと、分岐に来た。
なるほど、
ここから曲がって入って行く道が、清川行人小屋への横道かぁ。
清川行人小屋まで30分ほどの横道にも、いろんな花が咲くそうだけど、
クマのフンも多いみたいだから 独りでは行きたくないなぁ・・・。(;^ω^)
この分岐、地図には『ドウダン坂分岐』と書かれていた。
確かに、この迫力ある木は「ドウダン」じゃないか?
もう少し早い時期、この辺りはサラサドウダンの花が美しいようだ。
このモコモコのは、ユキザサの実?
「ユキザサにも何種類かあるんですよね~」
と、後ろを歩くMくんが教えてくれた。
また視界が開けたところで、立ち止まって景色を眺める。
下ってきた斜面の方を見ると、
雪解け水なのか ザーザーという滝のような流れが見えた。
ここから いきなり?ブナが登場。
「たぶん その手前からブナがあったのが 伐採されたのだろう」
と Sさん。
景色を眺められるところを歩いたり・・・
ブナの林の中を歩いたり・・・
を繰り返しながら下っていく。
この花、見たことある気がするけど、何の花だったかなぁ。
トチバニンジンみたいな花が咲いたのか?
でも葉っぱが見当たらない。何だろう?
「岩根沢コースの雪渓が見えるよ」
というSさんの声に、
沢の向こう側の尾根の辺りを探してみると・・・確かに少~し雪渓が見える。
キョロキョロしすぎて左側に落ちないようにしつつ・・・
チラチラ 向こう側の斜面などを見ていると・・・
ムラサキヤシオが咲いていた。
これは・・・何の虫だ?(;^ω^)
山には いろんな虫も住んでいるんだよね。
金平糖のような実がなり始めたモミジカラマツ。
最近 建てられたばかりのような『高清水通り 柴燈場』の石板あり。
重い石板をここまで運んできた方がいるということ。
石板の奥に 少し広いスペースがあったので、そこで休憩。
振り返って見る。
あの大きな雪渓の右側の 緑の濃い尾根を下って来たんだな。
マンサク。
タムシバ。
あちらこちらで見かけたツルアリドオシ。
「ここは湿地だね~」
というSさんの声が聞こえた。
右手の斜面を見ると・・・確かに。
そして・・・小さな雪渓が残っていた。
この雪渓から下りる時が滑りやすく、
雪渓の上の方まで登り、地面との境目辺りを登山道まで下りた。
雪渓の上の斜面に・・・サンカヨウ。
\(^o^)/みたいな。
会えてうれしいよ。
これ、何の花だろう?
たぶん、初めて見る花だ。センジュガンピだろうか?
これは・・・ホツツジ?
緩やかに 登ったり下ったり。
うわあ~・・・( ゚Д゚)・・・と思って立ち止まったら、
「入りましょうか?」
と Mくんが入っていった。
ちょうどいい感じに おさまってますなぁ・・・。( ´艸`)
マイヅルソウ、みんな花が終わっているかと思っていたら、
ここのは咲いていた。
道のそばに、こんな石が。
『八十六丁』?
これは『丁石』といって、道のりを示すものだそう。
この道に置かれているのは、本道寺からの道のり。
1丁は105mだそうなので、ここから本道寺までは
105×86=9030・・・約9kmってことか。
山の9kmは けっこう長いぞ。(;^ω^)
これは・・・アリドオシラン?
『八十四丁』。
標高が下がるにつれ、徐々に暑くなってきた。
Mくんが見つけた 大きなナメクジ。(;^ω^)
「ナメクジって両性具有なんですよね~」
から始まり、ナメクジのことをMくんがいろいろ教えてくれた。
『七十二丁』。
陽が差すようになり、道には木漏れ日が。
ツバメオモトの実もあったよ。
日陰になるところで 一休み。ここは・・・
『六十九丁』かな?
少し歩いて視界が開けたところで、立ち止まって山頂の方を振り返る。
けっこう歩いてきたね~。
小さな花の塊が ま~るくなっている。
これは何かというと・・・オタカラコウのつぼみ。
道のそばの斜面を 湧き出た水がチョロチョロ流れている音が聞こえた。
ブナの林を下っていくと・・・
朝日連峰が 良く見えるところがあった。
右奥に以東岳。
その手前に、障子ヶ岳。
おや、標柱があるぞ。ということは・・・
12時少し前、『郡界』に到着~。
左の道へ進むと、1時間くらいで岩根沢コースに合流するようだ。
ここで、昼食休憩。
私は パンで済ませたけど、
隣りに座ってるMくんは、サッとお湯を沸かしてカップラーメンを食べてた。
・・・私もMくんみたいに サッとお湯を沸かせるようになりたいぜ。
座ってた近くに、ブナの実が入ったまま茶色くなった殻がいくつも落ちていた。
「たぶん、蛾の幼虫が 実の中身を吸ったんですよ」
と Mくんが教えてくれたので よく見ると、確かに小さな穴が実に開いていた。
『郡界』から本道寺までは、地図のコースタイムでは3時間くらい?
標高が下がるにつれて ますます暑くなってくるけど、
頑張って下っていこう!
・・・⑥へ続く・・・