登るにつれて ガスが流れる中に入っていく。
チングルマ、
1年間にどのくらい伸びるのか分からないけれど、
少しずつ少しずつ枝を伸ばしているんだなぁ。
目の前に サ~ッとガスが流れてきた。
見下ろした方にも・・・
上の方にも・・・。
花のつくりに いつも感動する。
薄青紫・白・黄・・・
そんな色の花が 色の変わり始めた草原の中にポツポツ咲いているのを見ると、
季節が夏から秋へ向かっているのを感じる。
見下ろしたところにアオモリトドマツの木。
いつも撮りたくなる。
おっ、ガスが晴れる時間帯もありそうだぞ。
おにぎりのような形の石が置かれてる。
トウゲブキ。
今ごろ鳥海山の八丁坂にも たくさん咲いているかな、と思った。
これは・・・? キオンだろうか?
アザミのツボミ、
よく見ると、周りに細い糸のようなものがグルグル巻きになっている。
アザミの仲間は、こんなふうになっているのだろうか。
イワオトギリ、実が赤くなってる。
あ、ちょっと一粒、いただきます。
甘酸っぱくて 美味しかった。
いろんな緑。
モワモワ流れる雲。
あっちから流れてきたり こっちから流れてきたり・・・。
ダケカンバ、見っけ。
その奥の斜面にも生えているみたい。
歩荷の方とすれ違った。
そういえば・・・水不足の記事を見たような。
山頂小屋の営業にも大きな影響があるだろうな・・・。
11:48 9合目の佛生池小屋まで来た。
小屋の東側斜面の雪渓は、小さく小さくなっていた。
佛生池の辺りでは、
アサギマダラがフワフワ・ヒラヒラ飛んでいて、
その様子を しばらく眺めた。
そして・・・
たくさん咲いているハクサンフウロを眺めた。
佛生池をのぞいてみたけれど、
クロサンショウウオの卵嚢は もう無くなっていた。
もしかしたら クロサンショウウオがその辺にいないかな~と見回したけど、
この日は会えなかった。
「佛生池小屋でコーヒー&ソフトクリームで まったりしてから下山してもいいな」
と思ってスタートしたのだけど、
ガスが流れる山もイイ感じなので、
もう少し登ってみよう。
少し登ったところで 佛生池小屋を振りかえって見る。
ハクサンフウロ、花弁の色、いろいろ。
あと1ヵ月半後には、
あのオモワシ山の斜面は紅葉の絨毯になるんだな・・・
と、紅葉の景色を思い出しながら登って行く。
波のような模様の石。
流れるような植物の様子に、
風が吹き抜けるところなんだなぁ・・・と いつも思う場所。
オモワシ山の東側斜面に続く道の途中、
大きな石の上で しばらく流れるガスを眺めた。
変化しながら流れていくガス、
ずうっと眺めていても飽きることが無い。
オモワシ山の標柱のそばのハクサンシャクナゲ、
前に来た時に咲いていた花は、今は実になっていた。
・・・③へ続く・・・