クロベやキタゴヨウの木々を見つつ 急坂を下っていく。
しばらく下っていくと・・・
STさんが立ち止まって 左側を見ていた。
「水が流れてるよ」
STさんが指さした方を見下ろすと・・・
ホントだ、水が流れてる。
その沢の向こう側の岩壁を水が流れ落ちているのも見えた。
こんなにも猛暑続き&雨不足じゃなかったら、
水音を聞きながら歩ける道なんだろうな・・・。
お、このブナまで来たよ。
上らせていただきます。
ありがとうございました。
“木登り名人ムラカミさんがおっしゃっていたことを思い出した。
「ブナの幹に触れると、
夏はひんやりしていて 冬はあたたかいんだよ。」
私も 時々 ブナの幹に触れてみる。
木々の間から向こうの山の杉林が見え、
標高がだいぶ下がってきたことが分かる。
どれでもまだまだ急な下りは続く。
午後の陽が差す尾根の西側の林。
ガイドIさんが立ち止まって倒木を眺めていた。
「粘菌ですね。」
・・・どれどれ?
こ、これも粘菌?!
( 名前を教えていただいたけど 忘れた・・・)
差し込む陽の角度が 少しずつ低くなってくる。
この木、下りでぜひガイドIさんから登ってみていただきたいと思ってた木だ。
でも残念ながら、そんな時間はないし、Iさんは ずっと下にいる。
15:17 渡渉地点の方へと斜面を下るポイントまで来た。
ここで今一度 水分補給。
下ってきた方を振り返ってから・・・
15:20 斜面を下る。
もともと道があったところではない急斜面。
ステップがつけてあるところを確かめ 足の置き場に気を付けながら下っていく。
水音が聞こえ、チラチラ丁川が見えてきた。
カツラの大木も。
カツラの大木の近くまで来ると、
カツラの甘い香りが漂っていた。
丁川を渡り・・・
丁川のそばから林道へと上がる。
15:33 林道へ上がった。
みなさんにホッとした雰囲気が。
車を停めてある場所まで 20分ほどの林道歩きがあるけれど、
もう ここまで来たらのんびりした気分。
ずうっと急な下りがつづいていたからね・・・。
15分ほど歩いて 通行止めのゲートまで来た。
もう少し。
岩の斜面を流れ落ちる流れあり。
この水も丁川に流れ込んでいるのかな。
15:55 駐車スペースに到着。
みなさん、とっても暑い中、そして急坂が続く道、
お疲れさまでした!
「帰りも『道の駅 鳥海』に寄りますからね~」
のガイドIさんの声に、
アイスを食べよう・・・炭酸飲料を飲みたい・・・などなどの声。
私も冷たくてピリピリしたやつを飲もう!
エコプロ車に乗り、林道を走り出してしばらくすると、
「シカだ! シカ!」
と ガイドIさんが言った。
「目が良くないから、じっとこっちを見てる・・・」
急いでカメラを出したけれど・・・
私がカメラを向けた時には、シカは走り去るところだった。( ノД`)
『道の駅 鳥海』で 冷たくてピリピリした飲み物を買って
飲んで元気回復。
再びエコプロ車にのせていただいて、秋田県から山形県へ。
車が置いてある『道の駅 尾花沢』でエコプロ車を降りた。
ガイドIさん、ご一緒したみなさん、ありがとうございました!
羽黒の温泉『ゆぽか』で汗を流してから帰宅したのは20時過ぎ。
そらには大きな満月が輝いていた。
初めて登った丁岳。
暑くて大変だったけれど、
ブナの原生林や キタゴヨウ、クロベなどの木々に感激した山歩きだった。
そして 心地よい西風の吹く地蔵岩からの景色にも。
次に鳥海山に登った時、
丁岳がわかるといいなぁ・・・。