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のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'24/04/04 三崎海岸①

 

『福田の泉』から三崎公園の駐車場に戻って歩き出す。

階段を上がると東屋があるようだけど、そこへは行かず、
案内板から左へ遊歩道を歩いて行くと・・・
すぐに海を見下ろせるところに出た。
海面から けっこうな高さ。

 

 

ほぉ・・・なるほど~。


そんなふうにして溶岩が積み重なって
この高さになってるんですね。

 

あの辺りは 岩が赤みを帯びてる。

 

『猿穴』から流れ出した溶岩が 
ここまで流れてきて こんな高さになるくらいに 積もったなんて、
すごいな・・・。

熱くドロドロした溶岩が流れてくる様子を ちょっと想像してみた。

 

海水に触れて ジュワ~ッ・・・と 物凄い音がしたりしたんだろうか・・・。




それから何千年も経つ中で 少しずつ変化して
植物が生えるようになって・・・?

鳥海山を歩きながら溶岩流の跡を眺めている時も、
そんなことを考えて 頭がグルグルする時がある。

 

 

三角点がある所に来た。
ここが秋田・山形の県境。

 

秋田側から歩いてきて、ここから山形側へ。

松尾芭蕉も歩いたという旧街道を歩いていく。

この辺りはタブノキを中心にした照葉樹林になっていて、
前に来た時 飛島と似ているなぁと思ったところだ。




ゆるやかに下っていくと、

 

『大師堂』あり。
五輪塔が 周りにいくつもあった。




そばにある階段を上ったところには
戊辰戦争の碑があるようだ。

 

 

 

五輪塔』って、こういう意味だったのですね。


『五』という数に込められた意味・祈りもあるんだろうな・・・。

それにしても、
五十嵐さんの資料は パッと見てわかりやすい。
情報認知機能が視覚に偏っている私としては 大変ありがたい。


「どうして ここに大師堂かというと、
 以前ここに水場があったからだと思いますね」

旧街道を挟んだ向かい側の苔生した溶岩の石がゴロゴロしたところに、
今は水が無いものの、水が湧き出ていただろうと思われる窪みだあった。

 

難所と言われた三崎海岸を越えるのに、
この水場は貴重な場所だったんだろうな。

 

 

いったん照葉樹林をぬけ、
下り切ったところから ふたたび林の方へ。




山形県側の駐車場の方へ下りて行くそばに、
すごい株立ちのタブノキ

R7を挟んだ向かい側に火口跡があるということで
観てみたいと思ったけれど、っていたし、

けっこう交通量が多く、次々に車が行き交っていたし、
道路の向こう側には歩道が無く、路側帯も十分な幅ではなかったので諦めた。


ということで、
今度は 海岸沿いの遊歩道を登って行く。

これも板状節理っぽいぞ。




うわぁ・・・。




公衆トイレがあるところまで来て東側を見たら、
向こうに鳥海山が見えた。

右奥に笙ヶ岳、左奥に稲倉岳。
稲倉岳の少ちょっと右下に見えてるのが観音森。
この三崎海岸を形成した溶岩が流れ出た猿穴は・・・う~む・・・
あそこか?(なんとなく それっぽい白い楕円のようなところ)

とにかく あっちから溶岩が流れてきて この三崎海岸ができたのだからスゴイ。



道が旧街道と遊歩道に分かれるところを、
さっきは歩かなかった海側の遊歩道へ。

見下ろしてみると、けっこうな高さだ。
この高さまで 流れてきた溶岩が積もっているのかぁ。


「あそこに丸い穴があるでしょ?」
と言われた辺りを見ると・・・


あった、ま~るい穴が。
ポットホール』っていうんだっけ?

あの辺りが海中だった頃にできたもので、
ポットホールの手前の窪みにある丸みのある石が 中で転がった石だろうとのこと。

ポットホール』って、川・沢だけでなく、海でもできるのかぁ・・・。

 

 

ふと見た足元に 多肉植物のような植物が。



コケからも生えてる。





 

 

 

林の中に入った。
斜面の下の方まで木が生えてる。
下りて行きたくなるけれど、
大きな石と石の間の隙間の上に落ち葉がかぶさっている状態とのことで 
止めておいた。(;^ω^)




「遊歩道と旧街道、どっちを行きますか?」
「もちろん旧街道を行きます!(同じ道を何度歩いてもいい)」

 

コケが生えた溶岩の石がゴロゴロ。



その先の窪んだところ、気になるね~。

 

なだらかな登りに入る前に、

 

五十嵐さんから『手長足長』についてのお話あり。

この絵は、葛飾北斎が描いたものだそうで、
異常に脚が長い妖怪と手(腕)が長い妖怪が描かれてる~。

国内のあちらこちらに『手長足長』の伝説があるようだけど、
この辺りの伝説は 鳥海山・有耶無耶の関・大物忌神タブノキ・慈覚大師・・・などが登場するらしい。

この石の道の登り始めのあたりのどこかに『手長足長』の足跡があるから探してみて!
・・・だって?!

大きな足跡を想像しながら探して なかなか見つからずにいたら・・・

これだって。( ´艸`)




歩いてきた方を振り返って見る。
西側(海側)の斜面には落葉樹林、東側は常緑のタブノキを中心とした林。
ハッキリと分かれているとのこと。
( 写真では わかりづらいけれど・・・)

溶岩が冷えて固まったところに、どのくらいの年月をかけて木々が生えるようになったのか。
ちゃんと その場所に適した木が。

                        ・・・②へ続く・・・