最近 興味のある場所の一つだった三崎海岸。
・・・「『猿穴』から流れ出した溶岩が海岸まで達してできた」と書かれていたこと、
・・・以前 歩いた時に「飛島の植生と似ているかも」と思ったこと、
などから、
鳥海山飛島ジオパークのガイドの方からいろいろ教えていただきながら歩きたいと思っていた。
天気と都合が合いそうなこの日のガイドを申し込み。
集合場所へ向かう時に見えた鳥海山には、横になびく雲がかかっていて、
さらに山頂付近には 頭巾雲も見えた。
2月に早くも現れてきて驚いた『種まき爺さん』。
3月に入ってからの降雪で いったん姿が見えなくなっていたけれど、
再び現れ始めた。
県境を挟んで山形・秋田両県に跨ってある三崎公園。
集合場所は 秋田県側の駐車場。
キャンプ場を過ぎて少し下ったところにあった。
駐車場で待っていて下さったガイドの五十嵐さんに挨拶。
すると五十嵐さんは、
イラストを使いながらの楽しく印象的な自己紹介をし・・・
その後、鳥海山から流れ出た溶岩と湧水について 手作りの資料を使って説明。
うわ~! わかりやすい!
こ、これも五十嵐さんの手作りですか?! ( ゚Д゚)
平面の地図を見るのとは違って 立体で 鳥海山をとらえられますね~。
・・・ここが千畳ヶ原で・・・
ここが稲倉岳に奈曽渓谷で・・・
ここが山体崩壊したところで・・・
う~む、オモシロい。
溶岩が流れていくイメージを分かりやすくするため、
洗剤(の他にも何かあったな・・・)などを流して見せることもあるそうだ。
言葉だけでなく 視覚も使った説明で
少しでも分かりやすくイメージしやすいように・・・
と 五十嵐さんが時間をかけて作られた資料に、まず感動!
ガイドをお願いした三崎海岸を歩く前に、
溶岩に興味がある私に見てもらいたいものがあると案内して下さったのは・・・
『福田の泉』。
そっか・・・。
やっぱり、この辺りで『板状節理』が見られるのは 福田の泉くらいなのか。
( 鳥海山の長坂道の途中にある『堅餅岩』も板状節理が見られるそうで、気になる)
4日前に初めて観に来たのだったが、
オモシロいところは何度観てもオモシロいのだ。
(私にとって岩などは そういうところ。( ´艸`))
すごい・・・。
こんなふうに薄い板が積み重なったようになってるの、ホントに不思議だな~。
湧水ポイントの手前に ひっそりと不動明王像。(風化してしまっているけれど)
湧水の流れの中に生えている植物、
やっぱりクレソンだそう。
鳥海山に降った雨や雪が 数年~数十年かけて流れてきて湧き出しているという水。
旧街道の中でも難所と言われていたというこの辺り。
旅人が 福田の泉の湧水で喉を潤し、身も心も癒されている姿を想像してみる。
風や波が当たる場所にあって
こんなふうに角ばっているのが スゴイな。
丸みを帯びている部分もある。
五十嵐さんに尋ねると「風化だよ」とおっしゃってたけれど・・・
角ばった部分のすぐそばに丸みのある部分があったりするから
風化だけではなく 溶岩の成分とか流れ出した時の状況とか、何か違いがあったのだろうか。
海の波音と 湧水の音が 辺りに響いている。
福田の泉の水は 数mで海に流れ込んでいた。
湧水が流れ込む辺りに ちょっと行ってみたいと言うと
「いいですよ~」
とのことで、大きな石をトントン渡りながら行ってみる。
見てはわからないけれど、
きっと湧水の栄養分が流れ込んでいるのだろう。
この人工的に開けられたような穴は・・・?
石を伐り出そうとした跡だろうとのこと。
重い石を伐り出して運んだの、すごく重労働だったんだろうな。
まだまだ海辺で過ごしたい気持ちになってしまったけれど・・・
ここから三崎公園に戻ってからが、この日の本番だった!