・・・あそこから左へ曲がると、どんな景色が見えるんだろう・・・
と思いながら漕いでいくと、
左上に赤い橋が見えてきた。
十四郷橋(とよさとばし)という橋のようだ。
「あの向こうは、水没林が現れるところなんですよ」
・・・へぇ~。こんなふうになってるのかぁ。
ザ~ッという水音が、徐々に大きくなっていく。
「白川湖は穏やかな感じですけど、
あんなふうに けっこうな水が勢いよく流れ込んでいるんですよ」
水が勢いよく流れ落ちる方へどんどん近づいて行くCAPの様子が気になりつつ、
岩に陽が当たる様子も気になって眺める。
CAPの方に視線を戻すと、
ちょっと盛り上がったところの向こう側に回り込んで行くところだった。
回ってきた~。
「私も 回ってきてみていいですか?」
「いいですよ」
水が流れ落ちている近くは流れがあって
ちゃんと回れるのかどうか心配もあるけれど・・・行ってみよう!
うわ~生きものみたいだ~。
向こう側に回り込んでいくと、
やはり少し流され気味に。
それでも、焦る気持ちより
速さの違ういくつもの流れや 向こうの岩壁の地層が オモシロいと感じる気持ちが大きくて・・・
流されながらカメラを向けたりして。
抽象画のような岩壁もオモシロイ。
ここが、午前の部の折り返し地点。
来年は、あの向こう側に水没林が現れる時期に来よう。
では、戻りま~す。
十四郷橋の下あたりは わりと浅くて、底が見えた。
同じところでも、
行きと戻りとでは、景色が違って見える。
流れがゆっくりなところは、鏡のように岩壁を映し、
流れが やや速いところは、青空を映している。
青空が映っているところを左に大きく曲がって進んでいくと・・・
また次の景色が広がった。
見る方向や角度によって、
水が違う色に見えるのもおもしろい。
いろんな色の土。
落葉した木々と岩との組み合わせも素敵だなぁ。
あっちの岩を眺めたり・・・
こっちの岩を眺めたり・・・
ゆったりとした時間が流れていく・・・。
中津川橋の手前で、左側の岩壁を眺めていたら、
地層が弧を描くようになっていることに気付いた。
工事中の橋の下をくぐっていく。
橋をくぐってすぐの右手には、
前回も眺めた滝や地層。
13:20 スタート地点に到着。
前半の部、終了!
13時半近くなっていて、お腹がすいた。
私たちに気づいて 次々に飛び立っていくカモを眺めつつ、
駐車スペースに戻った。
12月とは思えないポカポカな陽ざしの下で 昼食タイム。
穏やかでゆっくりした時間が流れている感じ。
幸せだぁ・・・。
・・・③へ続く・・・