滝ノ小屋の入り口で一休みしようかな、と思ったけれど、
そこで休憩中の方たちがいそうな気配だし・・・
外で休むには 冷たい風がビュービュー吹いてて寒いし・・・
ということで、
とにかく標高を下げることにした。
１３：２２ 滝ノ小屋から下山開始。
標柱のそばを通り、登ってきた方へと下っていく。
足元には 雪面に陽があたって伸びる光の筋がうっすらと見え・・・
遠くには 雲間から差すたくさんの光の筋が見えた。
雪と風がつくったラインを光と影が美しく際立たせている・・・
その様子に しばらく見入っていた。
「湯ノ台に車で向かって来る時、
あっちから こっちを チラチラ眺めてたんだよなぁ・・・」
と思いながら 庄内平野を見下ろす。
振り返ると、
上の方は相変わらず風が強く、雲が形を変えながらドンドン流れていた。
風が吹き抜けるところ、波打つ雪面。
足元の 風が吹いてくる方を見る。
あっちから吹いてきて・・・
向こうへ・・・。
下りは やっぱり速いな。
ビュービュー風が吹いていて 雪面が硬めだったところから・・・
少し風が弱まって トレースがハッキリ残るような雪になっていく。
冷たい風がビュービュー吹き抜けるところは寒いから 早く下ってしまおう・・・
と思う一方で、
そういうところに立った時の感覚が好きな自分もいる。
そうそう、
昨シーズンは、吹雪がとても美しいと感じながら歩いたなぁ・・・。
そんなことを思い出しながら下っているうちに、
霧氷の残るブナの木々のそばまで下りてきた。
鳥海高原ラインの方を見下ろしたり 雪庇に気を付けたりしながら
どんどん下っていき・・・
東側の青空と霧氷の木々を眺め・・・
やっぱりガスで見えない外輪の方を振り返って・・・
樹林帯へと入っていく。
・・・⑥へ続く・・・
