「霧氷のブナ林を歩いて 限界杉まで行けたらいいなぁ」
と思いながらスタートし、登ってきたのだったが・・・
限界杉から さらに登っていた先行者のトレースが目の前にあると、
自分も登っていきたくなった。
・・・ということで、
いつものように 折り返す時間を決めて登っていくことにした。
ジワジワと標高が上がって行く斜面を登っていると、
前方から 話し声が聞こえてきた。
先行グループの方々が下ってきたのだった。
トレースを使わせていただいたお礼を言うと、
その方たちは、東物見の辺りまで登り、時間を見て折り返してきたとのこと。
賑やかにワイワイお喋りしながら下って行った。
その方たちとすれ違ったのは 12:10頃。
私は、折り返しのギリギリ時刻を14:00と考えているのだけど、
霧氷の木々を何度も何度も立ち止まって眺めながら登っている状態で、
どの辺りまで登って行けるかな。
キレイな霧氷を眺めるだけでなく、
ブナの力強さを感じる姿にも見入ったりして。
すうっと伸びたブナから クネクネしたブナになってきて
少し登っていくと・・・
奥に八丁坂の辺り?が 見えてくる。
そのまま真っ直ぐ進んでもいいけれど、
先行者のように 東寄りに歩いて行こう。
昨年も この辺りに来て 上の方の景色を眺めたのだった。
ガスが晴れれば、奥に外輪も見えるんだけどなぁ・・・。
ガスが西から東へとドンドン流れていくけれど、
ホワイトアウトになりそうな様子ではない。
後ろの方の空の様子も確かめながら登って行く。
うん、大丈夫そう。
青空に映える霧氷の木々を眺めながら歩き・・・
東側の景色が見える方へ。
「先週は、下のブナ林から こちらを見上げながら登ったんだよなぁ」
と思いながら、前の週のコースの辺りを見下ろした。
東側の景色を眺めつたり・・・
雪庇を眺めたりしつつ・・・
林の端を登って行く。
さっきのグループの方々は、
樹林帯をぬける手前で折り返したようだった。
グループの方々のトレースはなくなったけれど、
一人、スノーシューで登って行った方のトレースがあった。
(強風が吹き抜け、細かな雪で消えそうになっていた。)
時計を見ると 12:45.
このまま登って行けば、あと1時間かからず 滝ノ小屋までいけるんじゃないだろうか。
モワモワと形を変えながら スゴイ速さで流れていく雲を眺め、
その下の斜面に目を移すと・・・
斜面を下って来る人の姿が小さく見えた。
( 写真には1人しか写っていないけど、2人見えた。)
この辺りまで来ると、
風がけっこう強い。
沈み込みは あまり無いのだけど、
雪面が波打っていたり・・・
ガリガリのところがあったかと思うと フカフカなところがあったりして、
たまに「おっとっと・・・」と なるのだった。
さぁ、向こうに色っぽい岩が見えてきたよ。
あの岩を過ぎれば、『滝ノ小屋』の標柱が見えるはず。
標柱まで来た。
ここから少し右よりに少し進むと・・・
滝ノ小屋、見えた~。
東側の景色も、見えた~。
強風吹き抜ける滝ノ小屋付近のシャープな風紋を期待してしまっていたけれど、
雪が少ないことや ガスが流れていることもあり
こんな感じだった。
滝ノ小屋の手前の様子を眺めたり 遠くの景色を眺めたりして・・・
13:19 滝ノ小屋に到着。
小屋の中に人のいる気配がしたので、
さっき斜面を下っていた方たちかな。
・・・⑤へ続く・・・