登りは、雪の状態を確認したりスノーシューからアイゼンに履き替えたりして、２３分もかかった月光坂。
下りは どうやって下ろうか。
１段階目の急なところをスノーシューのまま下り、その下を覗き込むと、
山形の方が尻滑りした跡があった。（宣言通り！）
私は・・・
山形の方の尻滑りの跡を横に見つつ、
木につかまったりしながら スノーシューで下ってきた。
下りは５分で。
鳳来山の方へと続く雪庇。
何だか大きな生き物のように見えてくる・・・。(;^ω^)
雪庇を歩いてきて、振り返って見る。
鳳来山への登り返しは・・・
西側斜面に生えたブナの霧氷を眺めたり
雪面にのびる影を眺めたりしながら。
１４：００ 鳳来山山頂まで戻ってきた。
景色を眺めながらコーヒー＆スイーツで ちょっと一息入れ、
鳳来山山頂を後にした。
山頂から少し下った眺望の良いところからは、
これから下っていく尾根や 遠くの庄内平野、日本海も見えた。
そこからの急斜面を下ろうとした時、
下から登ってきた方が。
昨年７月２～３日に月山山頂小屋に１泊した時、ちょうど一緒になった saito_picsさんだった。
この日は、午前中に用事があり、午後から鳳来山までとのこと。
saito_picsさんからも、
朝のあの素晴らしい景色を見ていただきたかったなぁ・・・。
鳳来山の急斜面を下りながら、
西側の斜面のシマシマな影を眺めた。
私の方に向かってのびてくる影。
雪面に沿って長～く伸びてる影。
斜面を滑り下りてくる影。
テンのトレースと戯れている影。
登りのトレースを眺めて 朝ここを歩いた時の景色を思い出したりもして。
そういえば朝は、
ガスがかかっていて ハッキリした影は無かったんだよね。
同じところを歩いても、
陽の差す方向が変わると 景色も変わるし・・・
時間が経って 変わるものもあるし・・・
見る方向が変わると 目に入るものも違うし・・・
『登り』と『下り』は 同じじゃないんだよね～。
この尾根を歩いて行って、尾根から斜面を下っていけば
南高ヒュッテまでは近いんだけど・・・
その前に、
尾根のちょっと下に立つブナの大木のそばまで行ってみた。
整った？樹形の大木。
そばに行って そっと触れてみた。
尾根には戻らず、
ブナの大木のそばから、このまま歩いて行こう。
雑木林の中を下り、マツの木が見えると、
その向こうに 南高ヒュッテが。
南高ヒュッテの後ろ姿を見ながら、西側を回り込んで行くと・・・
複数の人が来たトレースがあり、入り口付近がきれいに除雪されていた。
でも、中に人がいる様子はない。
Ｈさんがいらしたら寄ろうと思っていたけど、
誰もいないようなので このまま下ることにする。
また今度。
水場の方へ下って向こう側の斜面へと渡り、林の中を通って・・・
シマシマ模様を眺めながら下っていく。
斜面の下の方に、小さく小さく自分の影。
整然と並んでいるような 何人もの人のトレース、
広めの斜面になると いろんなところにウネウネしていた。
どこまで行けるだろうと思いながらスタートしたけれど、
滝ノ小屋まで行ってくることができたんだなぁ・・・
と、振り返った景色を見ながら思った。
せっかくなので、最後までトレースの無いところを歩き・・・
１５：０５ 開拓登山口に到着。
帰路、振り返って見た鳥海山。
滝ノ小屋付近は、またガス＆強風のようだった。
